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 ◇インターリーグ フィリーズ8−1タイガース(2024年6月24日 デトロイト)

 フィリーズが24日(日本時間25日)、トリプルプレーを完成させた。

 4−0の3回裏、無死一、三塁のピンチでフィリーズ先発・ノラがビアリングのライナー性の打球をキャッチ。すかさず一塁へ送球し、飛び出していた一塁走者を刺してアウトにすると、一塁手・ハーパーが三塁走者も飛び出していたことに気付き、三塁へ転送。三塁走者もアウトにする1−3−5という珍しい三重殺を完成させ、ピンチを無失点で切り抜けた。

 大リーグ公式サイト「MLB.com」では試合後の選手たちのコメントを紹介。三塁走者のマッキンストリーは「ボールは地面に落ちたと思った」とノラがノーバウンドで捕球していなかったと思い込み、内野ゴロと信じ、本塁へ進んだと反省。タイガースのヒンチ監督も「彼はプレーを諦めたわけでない。全速力でホームに向かったプレーを読み間違えたのだ」とマッキンストリーが三塁へ戻ることを諦めたのでないと大きく責めることはなかった。

 トリプルプレーは2023年8月18日のレイズ戦でエンゼルスが達成して以来で、メジャー全体を通じて今季初めて。フィリーズとしては2017年8月27日のカブス戦以来となった。

 アメリカ野球学会(SABR)によると、1−3−5のトリプルプレーは1929年7月11日にタイガースがレッドソックス戦で記録して以来、95年ぶりの珍しい三重殺だったという。

 試合はフィリーズが8−1で快勝した。