「脳卒中」の後遺症はご存じですか? 対処法や治療の流れも医師が解説!

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「脳卒中」は、治療が終わっても後遺症が残りやすい病気なことをご存じですか? 今回は、脳卒中の後遺症や起きたときの対処法について「西原町脳神経外科クリニック」の中村先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【「脳卒中」の前兆・初期症状を医師が解説 こんな症状があればすぐに受診を】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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監修医師:
中村 達也(西原町脳神経外科クリニック)

東京医科大学卒業。その後、西東京中央総合病院脳神経外科部長などを経た2020年、東京都府中市に位置する「西原町脳神経外科クリニック」の院長に就任。数多くの脳に関する症例に携わった経験を活かした医療を提供する。日本脳神経外科学会専門医。

編集部

脳卒中が疑われる症状があったときは、どうしたらいいのですか?

中村先生

ただちに救急車を呼んでください。脳卒中は時間が経つほど症状も進行し、選択できる治療が減っていくことが考えられます。倒れてしまった場合、辛そうな体勢でなければ、無理に起こそうとする必要はありません。ただし、吐きそうな場合は、吐いたものがのどに詰まってしまうと危険なので、口の中に溜まらないように体勢を横向きに変えて救急車を待ちましょう。

編集部

脳卒中の治療には、どのような方法がありますか?

中村先生

患者さんの状態によって様々です。一般的な方針として、脳梗塞の場合は血液をサラサラにして流れをよくする治療、脳出血やくも膜下出血の場合は点滴で血圧を下げる治療や、必要に応じて血の塊を取り除く手術をおこないます。

編集部

治療後はどうなるのでしょうか?

中村先生

リハビリと再発予防が中心となります。症状が軽い場合、リハビリは不要ですが、再発予防のための薬の服用や生活習慣の見直しなどは全ての人に必要です。

編集部

脳卒中とどのように向き合えばいいですか?

中村先生

脳卒中は、治療が終わっても後遺症が残りやすい病気です。そのため、健康診断などで異常があったときは、病気になる前に医療機関を受診しましょう。生活習慣病を早期に見つけ、食生活を改善したり内服治療を開始したりすることが重要となります。