とちぎテレビ

栃木県は26日、那須塩原市の養豚場で飼育されている豚が豚の伝染病豚熱に感染していることが確認されたと発表しました。飼育されている豚およそ1万6千頭を殺処分する方針です。

県によりますと那須塩原市内の養豚場から24日、「飼育している豚に肺炎のような症状がみられ死亡する豚が増えた」という連絡を受け、国の研究機関で検査したところ、豚熱に感染していることが確認されたということです。県内の養豚場で豚熱が発生するのは、今年2月に栃木市で確認されて以来、6例目です。

豚熱が発生した養豚場ではおよそ1万6千頭を飼育していて、26日午後7時から殺処分を行っています。この養豚場では2021年に県内で初めての豚熱が確認されおよそ2万2千頭を殺処分しています。

県は26日夜対策本部会議を開き、今後の対応を話し合いました。福田知事は「豚熱は豚やイノシシだけに感染するもので、人に感染することはなく感染した豚の肉が市場に出回ることもない」としています。

また、福田知事は「19時から防疫措置を開始している。防疫措置の完了におおむね1カ月程度要する見込み。安全対策を徹底したうえで早期完了に努める。その他の養豚場に対しては引き続き飼養衛生管理基準の遵守・指導により豚熱のさらなる発生防止に努める。今回の防疫措置に要する経費は総額で約15億円になるが、26日付けで知事専決処分を行った」と述べました。