AppleがAIを活用した要約機能と大幅に強化された音声文字起こし機能に取り組んでいると報じられました。これらの機能は2024年後半にリリースされるとみられる「iOS 18」で追加されることが期待されています。

Apple Will Revamp Siri to Catch Up to Its Chatbot Competitors - The New York Times

https://www.nytimes.com/2024/05/10/business/apple-siri-ai-chatgpt.html



iOS 18 rumor: AI tools for summarizing audio recordings coming

https://appleinsider.com/articles/24/05/10/apple-set-to-deliver-ai-assistant-for-transcribing-summarizing-meetings-and-lectures

テクノロジー系メデイアのAppleInsiderによると、Appleは「Siri」の刷新を図り2024年後半にリリースされる予定のiOS 18でアップデートを施すとのこと。

アップデートにより、AIを活用した要約機能と音声の文字起こし機能が追加され、Appleの定番アプリであるメモやボイスメモ、その他のアプリのユーザーにとって大幅な効率改善がもたらされるそうです。

Appleはこの機能をテスト中で、macOS 15やiPadOS 18への対応も計画しているとのことです。

開発中の画像が以下の通りで、ボイスメモではAIで書き起こした文字が中央に大きく表示される模様。



当該機能についての詳細は、2024年6月に開催されるAppleの基調講演「WWDC24」で発表されるとみられています。

Appleが「WWDC24」を2024年6月11日未明から開催、iOS 18など発表へ - GIGAZINE



ニューヨーク・タイムズによると、Apple幹部のクレイグ・フェデリギ氏とジョン・ジャナンドレア氏はOpenAIのチャットボット「ChatGPT」を数週間かけてテストし、「Siriが時代遅れのものになった」という懸念を抱いたとのこと。このためAIに注力するための組織再編を行い、AI開発を今後の主軸に据えたそうです。

関係者によると、AppleはChatGPTと競合するようなチャットボットではなく、タイマーの設定やカレンダーの予定作成など、すでにSiriが行っているタスクをよりうまく処理できるようにすることに重点を置いているとのこと。こうした処理はiPhoneでローカルに行われるため、ライバルのAIサービスよりもプライベートであることが利点とされているそうです。