「コンビニで買い物を済ませて外に出たら、そこは見知らぬ世界だった──」

まるでそんな異世界転生モノの小説の冒頭みたいな光景が、X上で注目を集めている。

薄暗い曇り空の下の、何の変哲もない駐車場。コンビニ内のライトは温かみを感じる色合いで、まさにホットステーションという言葉がピッタリだ。

しかし、建物の向こう側に目をやれば......えっ、何、あの立派な西洋風のお城は!?

こちらは、大阪在住のXユーザー・こに(@Konigraphy)さんが2024年4月14日に投稿した写真。15日、Jタウンネット記者が本人に話を聞いたところ、撮影場所は兵庫県姫路市にあるローソン姫路白鳥台店だという。

......もう一度言うが、撮影場所は兵庫県姫路市。

つまり、一見するとコンビニごと異世界に飛ばされてしまったかのように見えるこの光景は、実は現実の日本国内で実際に見られるものなのだ!

お城の正体は?

こにさんによると、投稿写真は2022年3月17日、姫路市内のテーマパーク・太陽公園にある「白鳥城」を、ローソン姫路白鳥台店越し撮影したものだ。

当時住んでいた鳥取の自宅までの帰り道、休憩のために立ち寄ったローソンで偶然発見した光景だったという。

「電柱や電線などの日常を表す要素が一切ないこと、また夕暮れ時の暗がりも相まって、驚きとともに少しの不気味さを感じました」(こにさん)

太陽公園公式サイトによると、白鳥城は「世界で一番美しい」と謳われるドイツのノイシュバンシュタイン城を3分の2スケールで再現したもので、内部を散策することもできるようになっている。

つまり観光スポットなワケだが、そうと知らずにこの光景に出会ったら......。ローソンが異世界の魔王城前に転移してしまったかのように見えてびっくりするかもしれない。

思わず脳が混乱してしまいそうな景色に、X上ではこんな声が寄せられている。

「日本でこんな場所あるのですか!?」
「画面3度見しました」
「合成かと、見違えるほどの異世界!」