Googleがビジネス向けコラボレーションツールのGoogle Workspace向けに、ブラウザから動画編集作業を行える「Google Vids」を、年次イベント「Google Cloud Next」で発表しました。マルチモーダルAIのGeminiをはじめとするGoogleのAI技術を活用し、ストック映像や画像から動画を制作したりナレーションを入れたりすることが可能なウェブツールで、2024年6月にリリースされる予定です。

5 Workspace updates from Google Cloud Next 2024

https://blog.google/products/workspace/workspace-cloud-next-2024/

We’re bringing new generative AI and security innovations to businesses of all sizes | Google Workspace | Google Workspace Blog

https://workspace.google.com/blog/product-announcements/new-generative-ai-and-security-innovations

Become a better storyteller with Google Vids - YouTube

以下のムービーを見ると、Google Vidsでのムービーの作り方がよくわかります。

Introducing Google Vids - YouTube

Google VidsはGoogle Workspaceに導入される予定のツールで、会社の研修やサービスの営業を目的とした動画を作ることができます。



「どういう動画を作りたいか」をテキストで入力すると、AIがおおまかな動画の概要を示してくれます。



そして、動画のスタイルを選択。



続いて、動画に使うナレーションの台本を入力します。



さらに声を選ぶと、入力した台本を読み上げたナレーション音声をAIが自動で生成してくれます。



Google Workspaceのツールなので、プロジェクトの参加メンバーと同時に編集することも可能です。



動画の素材はストックメディアとしてあらかじめ用意されています。



また、あらかじめ撮影・編集済みの動画をGoogle ドライブに共有してGoogle Vidsに読み込んだり、ウェブカメラを使ってその場で撮影した動画を使ったりすることも可能。



Google Vidsは動画の編集・画面構成・ナレーション台本の執筆など、動画編集に必要なツールが1つにまとまったウェブツールで、ウェブブラウザからアクセスすることが可能です。



Googleは、Google Vidsは開発中の機能を利用できる「Google Workspace Labs」で2024年6月にリリースされる予定としており、Google Workspaceでの正式リリースされる時期は記事作成時点で明らかにされていません。

なお、GoogleはGoogle Vidsのほかに、オンライン会議ツールのGoogle Meetで69言語に対応したリアルタイム字幕翻訳機能「Take Notes for me」や、1ユーザー当たり月10ドル(約1500円)で導入可能なAIセキュリティ機能、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントでの新しいテーブル機能、音声認識を利用したGmailの返信機能など、さまざまな新機能をGoogle Warkspaceに導入する予定を明らかにしました。