50代、これからの暮らしについて考え始める人も多いのではないでしょうか。ここでは、コロナ禍を機に鹿児島へ移住したという、料理研究家の門倉多仁亜(タニア)さん(57歳)の暮らしをご紹介します。「日中は動いて、夜はしっかり体を休めるようにしています」というタニアさんの日々の習慣とは?

夜は間接照明にして落ち着く明るさに

「ギラギラと強い照明だと寝つきが悪くなってしまうので、夜は間接照明の明かりだけに」。夜9時のニュース以外はテレビも観ないようにして、気持ちをゆったりと落ち着けるようにしています。

午後のコーヒータイムでリフレッシュ

午後3時には必ず作業を中断して、コーヒーや甘いものでくつろぐ時間を。「夫が自宅にいれば声をかけて一緒に休憩します。なにか特別なことをするわけではないのですが、ひと息ついて頭をきり替える感じです」

テニスボールを使ったストレッチでコリほぐし

ストッキングにテニスボール2個を入れ、口を結んだお手製グッズが優秀。

「床に置いた上にあおむけに寝て、肩甲骨ではさむようにしながら、体重をかけて転がすと、しっかりほぐせます。就寝前のルーティンにしています」

冬は湯たんぽ、夏はイグサマットで寝具を快適に

「ゴム製の湯たんぽはドイツでもよく使われるもの。やわらかいので、足元だけでなくおなかにのせたりも」。夏の寝苦しさ対策にはイグサマットを導入。シーツの上に敷くと、さらっとした肌触りで気持ちよく眠れます。

タニアさん流・しなやかな心の保ち方

「Body(体), mind(知性) and soul(心)のバランス」を大事にしているというタニアさんに、しなやかな心を保つために意識していることを教えてもらいました。

●変わることを恐れない

年齢を重ねるほど、チャレンジすることに臆病になりますが、もったいないこと。「移住を決めたときも、ずいぶん心配されました。でも、合わなかったら、やめればいい。変化を過剰に恐れたら、新しい出会いもなくなってしまいます」

●若い人たちと交流する

地元の食と農業のフォーラムに参加したり、商品づくりに携わったり、若い人たちとも積極的に交流しています。「下の世代を応援したい気持ちが年々、強くなってきました。新しい気づきをもらえることも多いんです」

●人の目を気にしない

かつては、人に合わせる性格だったというタニアさん。「でも、さまざまな国や地域で生活し、常識はひとつではないと学びました。考えや行動の軸となる“自分の哲学”がある人がすてきだと感じるし、私もそうありたいです」