「片づかない家」のキッチンにありがちなもの3つ。無料で手に入れたとしても処分して
スーパーでもらえるポリ袋や雑誌の切り抜きのレシピ、引き出物の食器などは、なかなか捨てられずたまってしまいがち。そんなキッチンにあったら処分を検討したほうがいいもの3つと、捨てる以外の活用術をご紹介。整理収納アドバイザーの三條凛花さんが語ります。
ポリ袋は「キッチン以外」でも使って消費
散らかっているキッチンによくあるものの1つ目は「小さなポリ袋」。使い道があるのでストックしている方も多いのではないでしょうか。ストックしているスペースからあふれるようなら捨てるのが一番ですが、捨てる前に「ほかの場所で使えないか?」を考えてみるのも一案です。
たとえば、身支度スペースにも置いてバッグに入れて持ち歩く“簡易ゴミ袋”にする。玄関やベランダ近くに置いておき、植物の花がら摘みに利用するのもおすすめです。
考えるポイントは、「ゴミ袋があったら便利だな」と思う場所を探すことです。どうしても思いつかない場合は、あふれた分のストックは処分しましょう。
レシピは厳選して保管
散らかっているキッチンにありがちなものの2つ目は「レシピ」。ここでいうレシピは、料理本のことではありません。たとえば、料理番組を見ながら自分で書いたメモや、スーパーで無料配布されているもの、雑誌の切り抜きなどです。たくさんとっておいても、実際につくれたものは少ないのではないでしょうか。
普段使わない組み合わせの食材だと冷蔵庫の中身ですぐにつくれない。家にない調味料が必要だったりもしますよね。また、無料だからとりあえずレシピをもらってみたけれど、自分や家族になじみのない食材が入っていて結局つくらなかったり…。
このようなレシピなどの紙ものは、雑然とためていると、片づけを進める上での難敵になります。少ないほうが断然管理しやすくなりますよ。
そこで、私が考える「どんどんたまってしまうレシピ問題」の解決策は
・「つくる可能性が低そう」と感じるレシピを家に入れないこと
・すでにもらったレシピは、「自分や家族が食べるか?」を考え整理する
・すぐつくれる状態になるように、買うべき材料をメモしておく
の3つです。
また、レシピをメモするときは、専用のメモ帳を使うのがおすすめ。私はいつも同じメモ帳に同じフォーマットでメモして、「またつくりたい!」と思ったらシステム手帳に貼りつけてまとめています。
いただきものの食器は“罪悪感を手放す”ようにする
散らかっているキッチンによくあるものの3つめは「いただきものの食器」。とくに、引き出物などお祝いごとでいただいたものは処分しづらいですよね。
そんなとき私は、まず気軽な自分ひとりの昼食時などに使ってみます。一度でも使ってみれば愛着がわくかもしれないし、使いやすさに気がつくかもしれません。
「使わないかも」と感じても捨てられなかったら、次は食器以外の活用法を探してみます。たとえば、小物の一時置き用トレーにしたり、植物の受け皿にしてみたり。
それでも用途がイメージできないなら、潔く処分しましょう。罪悪感を持たなくても大丈夫。活用法を模索したことに十分価値があります。
今回紹介した、散らかっているキッチンによくある3つのものには「無料で入手した」という共通点があります。こうしたアイテムを捨てられない理由は、罪悪感だけではありません。捨てることで「なんとなく損をしたような気持ち」が生まれ、なにか使い道があるのではと、捨てるのを後回しにしがちなのです。だからこそ、定期的に見直し・処分してすっきりと片づいたキッチンを目指したいですね。