映画『シティーハンター』で、ずっと憧れていたキャラクターを演じることになった鈴木亮平さん。「子どもの頃にワクワクした感覚を皆さんにももってもらえたら」と話す鈴木さんの、原作愛にあふれるインタビューをお届けします。

鈴木亮平さんインタビュー。「観る人がどう感じるか今もドキドキしています」

映画『シティーハンター』のインタビュー場所にずらりと並んだのは、鈴木亮平さんの私物だという原作コミックに、作者の北条司さんのサイン色紙、主人公・冴羽リョウ(※リョウは、「けものへん+寮のうかんむりなし」が正しい表記)のモデルガン。数々のグッズからも、本作で冴羽リョウを演じた鈴木さんの“シティーハンター愛”が伝わってきます。

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「今でも、読むたびに子どもの頃と同じ気持ちに戻っちゃいますね。モデルガンはファンの方がプレゼントしてくださったもので、サインは10年前に対談で北条先生にお会いしたときに書いていただいたんです」

80年代に一大ブームを呼んだ『シティーハンター』は、東京・新宿を舞台に、裏社会のトラブル処理を請け負う一流のスイーパー(始末屋)である冴羽リョウの活躍を描いたもの。取材中も「僕、冗舌にしゃべりすぎですね」と苦笑するほど熱心な原作ファンだという鈴木さんだけに、リョウを演じると決まったときはさぞかし胸が高鳴ったのでは…?

「これは大変なことになったぞ、と。皆さんのなかにそれぞれの“シティーハンター像”“冴羽リョウ像”があると思うので。そこをお預かりするのは、正直怖かったです。でも、そこから逃げたらなにもできない。夢をかなえようという覚悟で、自分のお尻を叩き続けました。その気持ちは撮影後も続いていて。どんなふうに観る人に受け取ってもらえるか、今もドキドキしています」

迫力あるガンアクションのための準備

鈴木さんから見た、『シティーハンター』のいちばんの魅力は、ギャグとシリアスの“二面性”。

「リョウは、本当はシリアスな人なのに、いつもふざけて女性を口説いて怒られている。そのギャップですね。たとえばジェームズ・ボンドも女性好きで強いけど、どちらかというとキザなキャラクターですよね。ここまでギャップのあるキャラクターが生まれたのは、漫画文化が根づいた日本だからかもしれません。そのうえで人間ドラマを描いているのも魅力だと思います」

撮影前に準備したのは、迫力あるガンアクションに挑むため、まず拳銃の扱いに慣れること。

「劇中で使う6種類の銃のモデルガンを自腹で購入して、常に触るようにはしていました。序盤にリョウが敵の銃を奪って分解するシーンがあるんですけど、リョウだったら銃を見ないで、超速で分解できなきゃダメだろうと(笑)。そういう動きにはこだわりました。

僕、免許がオートマ限定だったので、リョウの愛車のミニクーパーを運転するためにマニュアルの免許も取って。レンタカーのマニュアル車でドライブしながら、シティーハンター感を味わいました(笑)」

【作品情報】

Netflix映画『シティーハンター』
出演:鈴木亮平 森田望智 安藤政信 華村あすか 木村文乃 橋爪功
監督:佐藤祐市
脚本:三嶋龍朗
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix)
プロデューサー:三瓶慶介、押田興将
制作:ホリプロ、オフィス・シロウズ
製作:Netflix
原作:北条司「シティーハンター」/原作協力:コアミックス
©北条司/コアミックス 1985
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/jp/title/81454087
4月25日(木)Netflixにて全世界独占配信