3月31日、ラ・リーガ30節、デポルティーボ・アラベス対レアル・ソシエダ戦の撮影取材のため、スペイン北部バスク州の州都ビトリア‐ガステイスを訪れた。

 代表ウィーク明けとなった今節、ソシエダ所属の久保建英は先発出場すると、右ウイングとして縦への突破、閃きあるスルーパス、ヒールでの股抜きパスなどで攻撃の牽引役となった。ただ、前半終了間際の42分、ピッチにゆっくり倒れ込んだ。

 ボールを追いかけた直後、望遠レンズに映り込む久保の表情がゆがんだ。そしてベンチのほうへ向かって交代のサインを送ると、ゆっくりとピッチへお尻をつき、そのまま倒れ込んでしまった。右腿裏の違和感に対し応急処置が取られたが、無念の途中交代となった。

 直前には、突然のアラレがピッチに降り注いでいた。この日は、最高気温が10度を下回り、寒さを感じさせていた。比較的暖かい日が続いていただけに、急激な天候の変化も影響しただろうか。ただ、交代の際には、助けを借りることなく自身の足でピッチをあとにしており、軽症であることが望まれるが......。

 久保は試合後、「(今のところ)まだわかりません」と、ひと言だけ残しチームバスへと向かった。

 試合は後半14分、CBジョン・パチェコがコーナキックからゴールを決め、ソシエダが0−1で勝利している。

 同じバスクを本拠地とするチーム同士のダービーマッチということもあり、スタジアムには、ソシエダサポーターの姿も多くあった。サンセバスチャンから来たという女性ファンは「タケ、おばあちゃんにプレゼントするためにユニフォームを下さい」というメッセージを掲げて歓声を送っていた。