とくに40、50代女性に役立つ、ファッションの「正しいアップデート」法をご紹介。今から説明する照らしてワードローブを見直すだけで、新しい自分に出会えます。教えてくれるのはスタイリストの渡辺智佳さんです。

今の40代・50代は若々しい!“アプデ”でさらにすてきに

「仕事柄、たくさんの40代、50代の女性にお会いしますが、肌もきれいでメイクもすてきなのに、ファッションがアップデートされておらず、『若い頃に好きだったものをずっと着ているのだな』と少し残念に思ってしまうことがあります」と、女性誌やWebメディアでスタイリストとして活躍する渡辺智佳さん。

マンネリ化したファッションを更新するだけで、グッとあか抜けるのがこの世代の特徴、とも。

「やり方は、ここで紹介するルールに照らしてワードローブを見直すだけ。古いものを手放すことで、きっと新しい自分に出会えると思います」

1:大人に似合うのは着古した高い服よりも手入れされた安い服

年齢を重ねると、ハリのある肌も、ツヤのある髪も、少しずつ失われていきます。身につけるものまで古びていたら、実年齢以上に老けて見えるのです。

そこで大切なのは「清潔感」。高かったよれよれのブランド服より、状態のいいプチプラ服の方が、今のあなたをずっとすてきに見せてくれます。

清潔感のある着こなしには、着る前のひと手間が大切! 私はユニクロのTシャツにもアイロンをかけます。足元の清潔感はとくに大事なので、靴表面の汚れや靴底の減りなどは、履く前に必ずチェックを。これからは、「かけるなら、お金よりひと手間」と心得て。

2:来年には賞味期限ぎれかも…。気に入った服はワンシーズンに何度着てもOK

「気に入った服は、長く着たいから特別なときだけに」と考えているとしたら、大きな間違い。来年もその服が時代にマッチしているかはわかりませんし、今の自分に似合うものが、来年も似合うとは限りません。

服はどんなに高くても、結局は「消耗品」。その服の「賞味期限」のうちにできるだけたくさん着た方がおトクです。私は夏に「ヘインズ」のTシャツをガンガンに着ています。ワンシーズンに3回くらい買い直しますが、お手頃価格なのでよしとしています。“お気に入りは着倒してアップデート”が正解なのです。

3:流行を追うのは大切。だけどスルーするトレンドがあってもいい

いくつになっても「今の時代」を感じて自分をアップデートしていくことは大切。気になる流行があればどんどん取り入れて、ファッションを楽しむことは若さを保つためにも有効です。

ただし、トレンドの全部を追いかける必要はありません。たとえば今は、おなかが見えそうな「ショート丈トップス」が流行していますが、これはさすがに40代以降には難しいトレンド。流行の「透け感トップス」も大人には不向き。

今はさまざまなファッションや流行が同時進行しています。無理をせず、自分に合うトレンドをピックアップして楽しめば十分だと思いますよ!

4:大人のげっそり感&ツヤのなさはボリュームアクセが解決してくれる!

子どもの頃、「おばあちゃんたちはなぜ大きな指輪をするんだろう?」と不思議に思っていたのですが、今ならその理由がわかります。キメが粗くなり、シワが増えた手には、ボリュームがあってキラッとしたアクセサリーでないと映えないのです。

華奢なアクセが似合うのは30代まで。その後はボリュームのある大ぶりなリングやピアス、ネックレスで、ツヤや輝きをプラスして。

本物のジュエリーでなくてもOK! 「GU」はもちろん、「ビーミング by ビームス」などセレクトショップがつくるオリジナルの商品にも、お手頃ですてきなものがありますよ。