スロバキア・ブラチスラバ動物園のクマ(2014年11月13日撮影、資料写真)。(c)JOE KLAMAR / AFP

写真拡大

【AFP=時事】スロバキア政府は27日、今月5人を襲ったクマを射殺したと発表した。

 このクマは、人気スキーリゾートに近いタトラ(Tatra)山脈のふもとの丘陵地帯にある町、リプトフスキーミクラーシュ(Liptovsky Mikulas)の中心部で、5人を負傷させた。

 トマーシュ・タラバ(Tomas Taraba)環境相は27日、「きのう、リプトフスキーミクラーシュで5人を負傷させたクマの射殺に成功した。生体認証機能付きのドローンを使って、個体を特定した」とソーシャルメディアに投稿した。

 スロバキアではクマが人を襲う事例が増加している。環境省の統計によると、2021年の8件に対し、2023年は20件だった。

 政府は27日、都市部でのクマによる襲撃に対処するための法案を承認した。

 この法案では、町や村の周辺に幅500メートルの緩衝帯を設ける。タラバ氏によれば、そこに入ったクマは射殺される可能性があるという。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
民家からクマの赤ちゃん16頭保護 ラオス
保護か殺処分か クマへの対応めぐり紛糾 ルーマニア
外来種アライグマとの闘い、根絶にはもはや手遅れ ベルギー