ロシア・モスクワ郊外のコンサートホール「クロッカス・シティー」で救助活動を行う救急隊。ロシア調査委員会の映像より(2024年3月23日提供)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / RUSSIAN INVESTIGATIVE COMMITTEE

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【AFP=時事】ロシアの首都モスクワのコンサートホールが武装集団に攻撃され130人以上が死亡、数十人が負傷した22日の事件をめぐり、各国から非難の声が上がっている。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長や米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領らが攻撃を非難する声明を発表した。

 事件が起きたのは、コンサートホール「クロッカス・シティー(Crocus City)」。翌23日には、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がテレグラムで「4人のIS戦闘員が攻撃を行った」との犯行声明を出している。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は23日、国民に向けテレビ演説を行い、「野蛮なテロ行為」で「ロシアとその国民に対する残虐行為」だと非難。報復を誓った。

 また、実行犯4人をすでに拘束していると明らかにした。4人については、ウクライナに向かっていたとしている。

 一方、2年間にわたりロシアの侵攻を受けるウクライナのミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問はテレグラムで、攻撃についてウクライナは「無関係」だと述べた。

 さらにウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は23日、プーチン氏の実行犯がウクライナに向かっていたとの発言について、ロシアは責任転換をしようとしているだけだと指摘した。

【翻訳編集】AFPBB News

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