イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザ地区との境界沿いを走行するイスラエル軍の戦車(2024年3月19日撮影)。(c)JACK GUEZ / AFP

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【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)は22日、国連安全保障理事会(UN Security Council)で米国主導のガザ停戦決議案にロシアと中国が拒否権を行使したことに「謝意」を表した。

 米国が提出した決議案は、「即時かつ持続的な停戦が不可欠」とし、昨年10月7日のハマスによる越境攻撃を初めて非難する内容だった。

 ハマスは声明で、「米国の偏った決議案に反対したロシア、中国、アルジェリアに謝意を表する」と表明。

 同決議案は、誤解を招きかねない表現を含み、イスラエルとの「共謀」で「ガザに住むパレスチナ人へのジェノサイド(集団殺害)となる戦争を隠蔽(いんぺい)し、正当性を付与」する内容で、ガザ住民への「攻撃」だと非難した。

 非常任理事国のアルジェリアも決議案に反対。23日に採決される、より厳しい内容の決議案を共同で提出しているが、こちらに対しては米国が拒否権を行使する可能性がある。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は訪問先のイスラエルで会見し、「決議案は非常に強い支持を得ていたが、ロシアと中国が身勝手にも拒否権を行使した」と批判した。

【翻訳編集】AFPBB News

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