テニス、マイアミ・オープン、女子シングルス2回戦。コートに入るアリーナ・サバレンカ(2024年3月22日撮影)。(c)AFP

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【AFP=時事】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は22日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は、元恋人の死去後初の試合に臨み、感情を抑えてパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)に6-4、6-3で勝利した。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で2度の優勝を誇るサバレンカは20日、元恋人のコンスタンティン・コルツォフ(Konstantin Koltsov、42)さんの死を受け、「心が張り裂けるよう」と述べていた。コルツォフさんは18日未明、同市内にある高級リゾートの一室のバルコニーから飛び降り、命を落とした。

 6時間に及んだ雨による遅延後、サバレンカとその近しい友人でもあるバドサはともに全身黒色のウエアでコートに姿を現した。

 出足の良くなかったサバレンカだが、第7ゲームでブレークを奪って第1セットをものにすると、第2セットの第3ゲームでもブレークを奪取。力の差を見せつけて1時間22分で片を付けた。

 試合後に両選手はネット際で抱き合い、女子テニス協会(WTA)に今大会でのメディア対応の免除を求めていたサバレンカは、オンコートインタビューをせずにコートを後にした。

 バドサは試合後、サバレンカが集中力を維持して堅実なパフォーマンスを発揮したことに驚きはないと語った。

「彼女はとても強い女性で、それはコート上でもわかる。私はコート外の彼女のことも知っているから驚かない」「とてもいいプレーをするか、いつも通りのプレーをするかだろうと思っていた。彼女の幸運を祈り、この大会でどれだけ勝ち上がれるか楽しみだと彼女には伝えた」

 一方、第3シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国) はナディア・ポドロスカ(Nadia Podoroska、アルゼンチン)を6-1、6-2で退け、3回戦に進出している。

【翻訳編集】AFPBB News

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