フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のメルセデスAMGでチーム代表を務めるトト・ヴォルフ氏(右)と女性のみのレース「F1アカデミー」でマネジング・ディレクターを務めているスージー・ヴォルフ氏(2022年3月26日撮影)。(c)ANDREJ ISAKOVIC / AFP

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【AFP=時事】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の商業権を保有する関連会社フォーミュラワン・マネジメント(FOM)が管轄する、女性のみのレース「F1アカデミー」でマネジング・ディレクターを務めているスージー・ヴォルフ(Susie Wolff)氏が20日、物議を醸した調査を巡り、国際自動車連盟(FIA)に対して法的措置を取った。

 スージー・ヴォルフ氏と、夫でメルセデスAMG(Mercedes AMG)のチーム代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は昨年12月、利益相反の疑いがあるとして調査対象となっていた。

 この調査は、トト氏が妻のスージー氏から共有された情報で利益を得ているのではないかと他チームの代表が懸念しているとの雑誌報道を受けて開始された。しかしFIAは、コンプライアンス部門がこの問題を調査していると発表したわずか2日後に調査を終了している。

 F1側とメルセデスは双方ともに強く反発し、FIAの対応に対する不満を述べていた。

 スージー氏はこの日、FIAをフランスの裁判所に刑事告訴したと発表。X(旧ツイッター)で「FIAとその職員の行動には依然として透明性や説明責任が全く果たされていない。私は、立ち上がって不適切な行為を非難し、責任を確実にとらせることが重要だとこれまで以上に感じている」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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