かなりリーズナブルになったY!mobileのフォルダブルスマホ「Libero Flip」をレビュー!

スマートフォン(スマホ)のハイエンドモデルの中でもさらに上のクラスに折りたたみ式のフォルダブルタイプがあります。現在は画面を左右に開いてタブレットサイズになるいわゆる「Fold」タイプ、フィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」)のように折りたたむことで小型になるいわゆる「Flip」タイプの2種類がいくつかのメーカーから投入されており、Foldタイプは価格が非常に高く、日本で入手できるモデルが限られていますが、Flipタイプは徐々に参入するメーカーも増えており、競争から価格が下がりつつあります。

それでもこれまでは通常の板状でストレートタイプのスマホと比べると高価な印象でした。そうした中で今回、Flipタイプとしては激安なモデルがソフトバンクの携帯電話サービス「Y!mobile(ワイモバイル)」から2024年2月29日(木)に発売されました。5G対応フォルダブルスマホ「Libero Flip(型番:A304ZT)」(ZTE製)です。

価格(金額はすべて税込)がY!mobileの公式Webストア「ワイモバイルオンラインストア」などの直営店では63,000円(分割払いでは1,750円/月×36回または2,625円/月×24回)と、6万円台というリーズナブルとなっており、さらに新規もしくは他社から乗り換え(MNP)で契約して料金プラン「シンプル2 M」または「シンプル2 L」に加入すると、23,200円の割引となって購入価格39,800円となります。

これは2年後などで返却の必要のない価格としては破格の値段となります。そんなLibero Flipをお借りして先行して実際に試してみましたのでその模様を紹介したいと思います。


Libero Flipのメインディスプレイは約6.9インチ

Libero FlipはZTEがソフトバンク向けに展開している「Libero」ブランドにおいて初、またワイモバイルとしても初のフォルダブルスマホで、開くと普通のスマホとして使え、閉じてコンパクトに持ち運べる縦折りタイプとなっており、チップセット(SoC)にはQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 7 Gen 1 Mobile Platform」(以下、Snapdragon 7 Gen 1)が搭載されています。

Snapdragon 7 Gen 1を搭載しているスマホは日本ではあまり販売されていないので比較が難しいですが、その中でも同じフォルダブルスマホである「motorola razr 40」は価格がオープンながら市場想定価格で125,800円となっており、また少し付加価値が高い製品となるタフネススマホ「TORQUE G06」は98,000円なので、Libero Flipがかなりお買い得なのがわかります。なお、ソフトバンクでは日本国内の移動体通信事業者(MNO)としてLibero Flipを独占販売するとしています。


動画視聴の例(上がGalaxy Z Fold5、下がLibero Flip)

仕様としては開いた状態では約6.9インチFHD+(1188×2790ドット)OLED(有機EL)のメインディスプレイを搭載しており、ヒンジ部分のディスプレイに関してはそれほど段差が気にならずに利用ができ、縦長ディスプレイはWebやSNSで情報量が多く表示されるので非常に使いやすく感じます。また文字入力時に表示されるキーボードのサイズにも余裕があり、入力しやすくなっています。

一方で意外だったのが、動画の視認性の高さです。横表示してフルスクリーンにすると、没入感が高まります。ディスプレイが16:7のため、16:9の動画は上下がトリミングされますが、多少トリミングされても、フルスクリーンで視聴する方法がオススメです。メインディスプレイの上部中央にはパンチホールを配置し、パンチホール部分には約1600万画素CMOS/広角レンズを搭載し、顔認証に対応しています。また生体認証として指紋センサーも搭載しているので使い勝手も良いです。


サブディスプレイが約1.43インチ

閉じた状態では丸型デザインが特徴的な約1.43インチ466×466ドット有機ELのサブディスプレイを搭載しており、通知や電話応答に加え、6つのウィジェット(カメラ、レコーダー、タイマー、スポーツと健康、天気、音楽)が利用できます。円形デザインということもあってスマートウォッチに近い操作感になっており、画面を上からプルダウンで通知表示、左右にスワイプでウィジェットの表示ができます。またカメラウィジェットを使うことによってメインカメラで自撮りが可能になります。

Flipタイプのフォルダブルスマホの最大のメリットは、折りたたんだ状態でコンパクトに持ち歩けることです。通常、6.9インチのスマホを持ち歩こうとすると、ポケットに入れにくく感じますが、Libero Flipは折りたたむことで通常のスマートフォンよりも小型になります。厚さは感じますのが、大きさが小さいので可搬性が高くなります。なお、サイズは開いた状態で約170×76×7.3mm、閉じた状態で約88×76×15.5mm、質量は約214g、本体色はゴールド、ホワイト、ブルーの3色展開となっています。


折りたたむとコンパクトになる

基本仕様としては内蔵メモリー(RAM)が6GB、内蔵ストレージが128GB、OSがAndroid 13をプリインストールしています。ミドルレンジのSoCということで、ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」では60万台と、さすがにハイエンドモデルには及びませんが、日常使うアプリではスムーズに快適に動作します。


デバイス情報



ベンチマークアプリAntutu Benchmarkは60万台

その他の仕様としてはバッテリー容量が4310mAhで、急速充電(最大33W)やおサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、デュアルSIM(nanoSIMカードスロットとeSIM)、データ通信方式(5G、LTE、AXGP)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、NFC Type A/B、シンプルホームUI、電話録音機能(詐欺/迷惑電話対策機能)、防滴(IPX2)、防塵(IP4X)となっています。


背面(本体カラーがブルー)

アウトカメラは広角撮影のメインカメラ(約5000万画素CMOS)と深度カメラ(約200万画素CMOS)を搭載し、撮影画面では焦点距離26mmと50mmを選択して撮影が可能です。画素数が高くなっていますが、シャッターの反応も良く、スナップ撮影が可能です。またインカメラもFlipタイプということで、本体を折り曲げて机の上などに置いて撮影が可能で、ジェスチャー機能によって「手のひらを向ける」や「ピースをする」ことでシャッターが切れるので、自撮りに便利です。


カメラ作例(26mm)



カメラ作例(50mm)

Libero FlipはFlipタイプとして折りたたみ動作も良好で、使いやすくなっています。またミドルレンジのスマホとして不満のない動作速度で、重いゲームアプリなどを除けば、日常アプリの操作では不満のないレベルだと感じました。なによりも価格面でフォルダブルスマホを見送っていた人にはオススメのモデルだと思われます。

なお、さらにLibero Flipの発売に合わせて「Libero Flip専用ケース プレゼントキャンペーン」をZTEの日本法人であるZTEジャパンが実施しており、Libero Flipをワイモバイルで購入して専用Webページから応募された人全員に2000種類以上のデザインの中から好きなリング付き専用ケースを無料でプレゼントしているのでこの機会に是非検討してみてはいかがでしょうか。

記事執筆:伊藤浩一


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