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続編への期待を高める大興奮のクリフハンガーで幕を閉じた『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。実は、劇中で披露されたエンディングは、事前に行われた試写会でブーイングされたことを受けて急遽追加されたものだったという。

それでは、元々のエンディングはどのような内容だったのか。監督を務めたホアキン・ドス・サントス、ジャスティン・K・トンプソン、ケンプ・パワーズの3人がドタバタの制作現場を振り返りながら明かしている。

この記事には、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のネタバレが含まれています。

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©2023 CTMG. © & TM 2023 MARVEL. All Rights Reserved. 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』エンディング、グウェンのマイルズ捜索を急遽追加

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のエンディングでは、本当は故郷のアース1610に帰るはずが、アース42に送り込まれてしまったマイルス・モラレスがピンチに陥る。そこは、前作『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)でプラウラーとして死亡した叔父のアーロンが生きている世界線。気絶させられたマイルスが目を覚ますと、目の前にはプラウラーとして生きていたもう1人のマイルスがいた。

その後、グウェンが消えてしまったマイルスを探すために、ピーター・B・パーカーをはじめ“昔の仲間”を呼び戻し、捜索チームを結成するシーンが映し出される。メンバーたちがポータルを通り抜け、いざ行動を起こそうというところで本編は幕を閉じた。

グウェン率いる新たなスパイダー・チームが結成されたラストのシーンについて「製作が終了する6週間前までは存在していなかったんです」と米に語るのは、監督の1人を務めたジャスティン・K・トンプソン。「あそこで皆さんも希望と興奮に満ちて、“彼らが戻ってくる”とか“あのバンドがもう一度来るぞ”ってなったと思います」と察するトンプソンだが、実は製作の舞台裏では、こんなことがあったそうだ。

「試写会を開いたのですが、その時はマイルズがサンドバッグに縛られている状態で終わっていました。そこにいた全員がブーイングですよ。僕たちは“ヤバい、どうする?何かしなきゃ”って感じでした。それから走って(オフィスに)帰って、急いでブレストしました。『帝国の逆襲』を観直して、気づいたんです。“彼らは、最後に希望を与えていた”と。」

『帝国の逆襲』とは、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)のこと。同作のエンディングでは、大敵ダース・ベイダーとの決闘に主人公ルーク・スカイウォーカーが敗れ、さらには頼もしいハンも敵に囚われてしまう。『アクロス・ザ・スパイダーバース』と同様、劣勢の状況だが、ハンのことを探そうとランド・カルリジアンが探索に旅立つところで本編は終わった。

そんな同作からヒントを得た監督たち。パワーズによれば、「僕たちはハンを救いに行くんだ、みんな。これが新しい手だ!」と意気投合したという。「“よし、分かった。僕たちにはハンを救え、のシーンが必要だ”と気づきました」と当時を振り返るトンプソンだが、彼らに残された猶予は6週間。「すぐに取り掛かって、アニメーションを加えて、繋ぎ合わせました。それから試写を行なって、観客も興奮していたので、“よし!”ってなりました」と急ピッチで行われた製作を明かした。

「物語を伝える上での教訓となりました」と改めてパワーズ。「脚本家たちとは少し前に、どうすればダークなエンディングを作れるかという話をしていたのですが、観客には空白を埋めてあげられる少しの希望を与え、それが上手くいくんだと確信していなければいけないんです」と『アクロス・ザ・スパイダーバース』からの学びを語った。

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