2年連続の年度代表馬を受賞したイグナイター(c)netkeiba

写真拡大

「NARグランプリ2023」の表彰式が22日、都内ホテルで行われた。2年連続となる年度代表馬を受賞したイグナイターの野田善己オーナー、新子雅司調教師らが喜びの声を語った。

 同馬は父エスポワールシチー、母ビアンコ、母の父ウォーニングという血統。23年はさきたま杯でダートグレード競走3勝目を手にすると、11月のJBCスプリントではリメイクらを破って、兵庫勢初のGI級競走の制覇となった。

 オーナーの野田氏は2年連続の快挙について「すごいGI馬が複数出るようなハイレベルの年に年度代表馬になれて、しかも連続ということで、感謝しかないです」と笑顔を見せた。

 フェブラリーSは前半3ハロン33.9のハイペースを先行しながら、直線で一旦先頭に並びかけ、おっと思わせる場面もあった。「勝ちに行く競馬をしたので、ものすごく悔しいですけど悔いはないです」と野田オーナー。新子師は「勝ちにいった結果11着になりましたけど、攻める競馬もできましたし、見せ場もありましたし、納得はしています」と挑戦を振り返る。

 次走はいよいよドバイGS。新子師は「もともと行きたいと思ってましたし、チャレンジしたいと思いました」と胸の内を明かした。「フェブラリーSの借りをドバイで返したいと思いますし、兵庫のイグナイターから世界イグナイターにしたいと思います。イグナイターが世界に通用するところを見せたいと思うので、応援よろしくお願いします」。地方馬史上初の快挙を目指し、力強い言葉でしめくくった。