びっくりドンキー(写真:アフロ)

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ハンバーグレストランチェーン「びっくりドンキー」から木の枠でできた大きなメニュー表が消え、タブレットになっている――。そんな情報が2024年1月中旬、Xに投稿され、1149万回表示、2万回リポスト、14万「いいね」され話題となっている。

びっくりドンキーを運営する「アレフ」(札幌市)広報によると、テーブルトップオーダー(タッチパネル式のタブレット)は自動精算機とセットで導入している。23年12月31日時点で、「テーブルトップオーダーおよび自動精算機」の導入店舗数は約100店舗、導入率は約30%だという。

「ショックすぎるわ」「あのデカイのがいいのにな」

注目を集めたのはXユーザー「吟遊詩人ヴァネロピ」(@Vane11ope)さんの「びっくりドンキー世界で一番好きだけど、各店舗からこれが消えタブレットなんかで代替した経営判断だけは未だにまじで許してない」という24年1月14日の投稿。投稿に対しては、

「このメニュー表なくなっちゃったの わくわくの中のひとつだったんだけどなあ」
「ショックすぎるわ」
「さみしい」
「あのデカイのがいいのにな」
「メニュー表が消えたのは見逃せない」
「このメニュー表好きだったなー」

と木枠のメニュー表を惜しむ声が多く上がっている。

運営する「アレフ」広報担当者は1月16日、J-CASTニュースの取材に対し、最初に導入したのは20年3月、びっくりドンキー南池袋店だと明かした。

23年12月31日時点で、びっくりドンキーの店舗数は全国45都道府県に344店。テーブルトップオーダー(タブレット)は自動精算機とセットで導入しているとし、同日時点で、「テーブルトップオーダーおよび自動精算機」の導入店舗数は約100店舗、導入率は約30%だという。

導入理由については、「お客様の利便性向上が最大の理由です」と述べる。他にも「オーダー時、会計時、待たなくて済む」「商品のオーダーから料理が届くまでの時間が短い」「オーダーがしやすい(トッピング、ご飯小盛、カリフラワーライスに変更、追加オーダーなど)」「お水の注文、食後のデザート、取り皿、もぐチャレ完食がボタン一つで済む(店員を呼ばなくて済む)」などの理由を挙げた。

タブレットに人数を入れると、おなじみの木の扉が開き...

タブレットには「ワクワクドキドキする演出」が施されている。タブレットに人数を入れると、おなじみの木の扉が開きメニューが出てくるアニメーションが1回だけ流れるという。

メニュー表をタブレットにし、利用客からは次のような声が届いているという。

「従業員を呼ぶベルスターの音『ピンポーン』が無くなり、落ち着いて食事が出来る」
「居住性が良くなった」
「自分のタイミングで注文や会計が出来て便利」
「混雑している時、従業員を呼ぶのに気を遣わなくて済む。待たなくて済む」
「ディッシュ皿やマヨネーズなど店舗で物販している商品をテーブル上で確認できる」

投稿を受けてXで「悲しい」などの声があがっているが、こうした反響をどう受け止めるか聞くと、次のように回答した。

「従来のメニューを使用している店舗が、約7割、200店舗以上ございます。テーブルトップオーダー及び自動精算機の100店舗は、びっくりドンキーホームページの店舗検索で『自動精算機』で検索いただけます。タブレットに人数を入れると、おなじみの木の扉が開きメニューが出てくるなど、びっくりドンキーならではの遊び心のある演出もご用意しておりますので、ぜひ一度体験していただければ幸いです。もし使い方がわからないなどございましたら、お気軽に従業員へお声がけください」