ドル円は朝に146円23銭まで低下も、その後買い戻し=東京為替概況

 先週末の海外市場でパウエル米FRB議長発言などを受けて148円台から146円66銭まで下げたドル円。146円80銭前後の先週終値前後で週の取引をスタートすると、ドル安円高の流れが強まり、先週末の安値を割り込んで損切りの売りなどを巻き込んで146円23銭を付けた。
 安値圏で少しもみ合った後、昼前に146円70銭台まで回復し、下げ分を一時解消。昼前後に146円50銭割れを付けるなど、やや重さが見られたが、午後はドル買い円売りが優勢となり146円89銭までと、朝の水準を超えての上昇となっている。もっとも147円にも届いておらず、上値の重さが継続している。

 ユーロドルは1.08台後半での推移が続いている。ドル安の要因である米国の早期利下げ期待であるが、同じくここにきて早期利下げ期待が強まるユーロに関しては反応が鈍くなっており、動きが出にくい展開。午後は若干ドル高が優勢となっており、やや頭が重い。

 ユーロ円は朝のドル円の下げに159円90銭前後から159円10銭台まで売りが出た。その後は買い戻しが入り、午後に159円70銭前後を付けたが、対ドルでのユーロ売りもあって、上値が若干重い。

 ポンドドルは朝のドル安局面で1.2720台を付けたが、対円でのポンド売りもあり、すぐに売りが出て午前中に1.2660台を付けた。その後は1.26台後半推移。

MINKABU PRESS 山岡和雅