多種多様なジャンルの物語が展開されている秋ドラマ。その中で注目を集めている作品のひとつが、『セクシー田中さん』(日本テレビ系・日曜22時半〜)です。現在は第6話まで放送されていますが、過去の回はTVerやHuluにて配信中です。ここでは、第6話の見どころを振り返ります。

ドラマ『セクシー田中さん』第6話振り返り。前向きな田中さんの姿勢に勇気がもらえる

原作は、芦原妃名子さんによる同名マンガ。

主人公は地味で友達も恋人もいないアラフォーOLの田中さん(木南晴夏さん)。しかし、じつはセクシーなベリーダンサー・Saliというもうひとつの顔を持っています。

そんな田中さんの生き方に惹(ひ)かれているのが、田中さんと同じ会社で働く派遣OLの朱里(生見愛瑠さん)。田中さんを推し、楽しそうにしていますが、彼女は彼女なりの悩みも。

そして、昭和の価値観に縛られ、田中さんにも言いたい放題の失礼な男・笙野(毎熊克哉さん)。そんな笙野も田中さんと接しているうちに少しずつ考え方が変わっていきます。

●まだ20年ある。ポジティブに年齢を重ねたい

6話では、田中さんの憧れのベリーダンサー・愛子先生(未唯mieさん)が「Sabalan」でショーを行うことに。

愛子先生が自分のことを覚えてくれていなかったことに少しショックを受けてしまう田中さんですが、愛子先生のステージを見ているうちにその気持ちは変化します。

一瞬で場を変える力に魅了されるのです。愛子先生は60代。その姿に、田中さんは「ここまで登っていける」と考えます。「まだ20年もある」と。

つい、年齢について「もう○○歳になってしまった」とネガティブに考えてしまうことが多いものですが、田中さんの考え方はとてもステキですよね。「ここまで登っていける」と思うと、年を取ることも、憧れに近づくために努力を続けることも辛くはありません。

さらに、田中さんがダンサーのSaliだと気がついた愛子先生は、その手を取って一緒にステージへ。すっぴんに私服姿の田中さんは気後れしてしまいますが、「このままでは一生愛子先生に追いつけない」と腹をくくります。田中さん、カッコイイ!

しかし、このときの動画がプチバズ。ついに、職場で田中さんがベリーダンサーだということがバレてしまいます…。

●人の言葉に耳を傾けることで生まれる変化

気にしないようにしようとする田中さんですが、職場での噂話や嘲笑に学生時代のことを思い出してしまいます。腹痛で出勤できない状態に。田中さんの姿勢はとてもステキなのに、周りの心ない上にしょうもうない言葉がその心を傷つけていきます。

ドラマなので大げさに描かれている部分はありますが、きっと日常生活の中で多かれ少なかれ行われていることなんですよね…。田中さんは全ての声に耳をふさごうとしてしまいます。

しかし、そんな状況を変えたのは朱里と笙野でした。職場で田中さんのよさをプレゼンする朱里、そして自分のことをアピールしていこう、と諭す笙野(でもところどころ言っていることは失礼)。

そんなふたりの言動が田中さんに前を向かせます。人の心を傷つけるのも人間ですが、救うのも人間。そのことに、田中さんもやっと気がつけたのかもしれません。

●熱い想いと愛は人の心を変える

そんな中、行われたベリーダンススクールの発表会。そこに田中さんの職場の同僚がやってきます。再び腹痛に襲われ、トイレから出られない状態に。結局、ステージには立てずじまい。落ち込む田中さんに、朱里は同僚たちがやってきた理由を伝えます。それはシンプルに「ベリーダンスをやっている田中さんが見たかったから」。

朱里のプレゼンが実った結果とも言えるのかもしれません。熱い想いと愛は人の心を変えます…。

自分のことのように田中さんに一生懸命になる朱里。でも彼女にもそろそろ大きな変化が訪れそうです。