バブリーキャラでおなじみの平野ノラさん。元汚部屋出身だった過去から一転、今はすっきりした部屋に夫と娘と暮らし、片づけ本を出すほどの片づけ達人に。そんなノラさんが、読者の片づけ悩みをバブリーに解決します!

「捨て」は思いやり。相手の捨てられない思いを受け入れながら責任を持たせて委ねる!

やっぴ〜! もう今年もあと少し。
私は年越し前に新居への引越しに向けて絶賛「捨て」中! しかも新居には今まであったウォークインクローゼットが無い! おったまげ大ピンチ! いや、大チャンス?! にするべく、ならば今一度服を見直して、ノラ流の衣装部屋をつくろうと企み中であります。

【写真】ノラさん宅のクリスマスツリー

●今月のお悩み

ホットプレートが処分できずにいます。
夫が独身時代から使っているもので、昔ながらの大型のタイプです。私はにおいがつくのが嫌なのでほとんどホットプレートは使っていません。収納場所もかさばるし、処分したいのですが夫はまだ使えるし処分したくないようです。
ちゃぶ台もテーブルセットを購入したので処分したいのですが、夫がまだちゃぶ台を使いたい様子。
ものだけでなく感情も整理してもらうにはどうしたらよいでしょうか?(夏海さん・36歳・山口県・夫と長女の3人家族)

いや〜これは夏海さん大変ですね〜。旦那さんが独身時代に使っていたもの、思い出があるのもわかりますけど…。キッチン周りの限られた収納に、昔のホットプレートは大きくてかさばるー! コードも絡むしね。しかも使っていない! それはもう鉄の塊でしかない! ちゃぶ台ひっくり返したい気分になりますね(笑)。その為に取ってあるんじゃないってね。

 

●収納を圧迫してまで捨てられない独身時代の思い入れとはいかほど!?

じつはうちも過去に似たケースありました。軽くて使いやすい工具セットをいただいたのですが、主人は独身時代に使っていたやたらデカくて使いにくい工具セットをなかなか処分できず…。もう使っていないのに…。
はい、ノラ動きました! 我が家の解決方法とあわせて3つのポイントをお伝えします。

●1:だれが、どこで、どのくらい使っているものなのか?現状を知ってもらう

今回の場合だと、普段は夏海さんがいちばんキッチンに立たれて料理をされているようにお見受けします。そうするとキッチンにあまり立たれない旦那さんには、どれだけホットプレートの収納がかさばるかを理解していないんですよね。なのでこちらもしっかり伝える義務があります。私が日々立つキッチンには私が使いやすいものを置く権利がある! と主張してください(笑)
じゃないと、ずっと日々ストレスを抱えることにもなります。
因みに私は、不器用な旦那より圧倒的に私が工具を使うのが多かったことを主張しました。

●2:思いを受け入れる代わりに、ご自身のテリトリーに収納を!

一緒に暮らす旦那さんの気持ちもむげにはできない! でも今の暮らしを圧迫してまで、そのホットプレートやちゃぶ台にどこまでの思いがあるんですか? と問いたい。
私は処分しないと言う旦那の思いを受け入れました。でもその代わりに家族用の収納棚に旦那の工具の収納を禁じて、自分のテリトリーで管理するようにしてもらいました。なぜなら収納は使っているものだけをしまうのが収納だからです。
なので夏海さんも、思いを受け入れる代わりに、本人に管理&自分のテリトリーに収納してもらいましょう。家族の為に日々使うキッチンは夏海さんにとってごきげんで快適でなくっちゃ!
自分で管理したとたんジャマくさく感じたのか、うちの旦那はすんなり処分しました(笑)

●3:家族で使うものは、買う前や、いただきものを開ける前に、捨てプランも込みで家族一緒に考えて購入&開封する!

後先考えず衝動買いものしたり、買うときはやたらノリノリ気分になりがち。買い替えのつもりでいたのに、捨てたくな〜い! と家族のだれかがならないためにも話し合いを。
今回のケースのようにまだ使えるものや、思い入れがあるときなどはとくに。
また、譲れる先やリサイクルなどゴミにならない方法を提案すると処分しやすくなります。
家族みんなで心地良い暮らしを目指しながら、思いやりのある捨て方を身につけましょう。

 

●今月のノラさん

バブ子より楽しんだであろうハロウィンの仮装。念願の「おさるのジョージ」の黄色い帽子のおじさん、ならぬおばさんに。帽子ネクタイは母の手づくり。

今年のクリスマスは、バブ子自らツリーを引きづり出して完成したツリーにキス!