「片づかない家」には共通点がありました。ライフオーガナイザーの仕事でさまざまな家に伺う機会が多い下村志保美さんが、片づかない家の洗面所に必ずあるものについて教えてくれました。

片づかないおうちの洗面所に必ずあるもの3つ

洗面所は家の中で比較的コンパクトな空間です。
ですが、身支度をするためのグッズや洗濯グッズ、お風呂グッズなどさまざまなものが並び、そして家族が共有するスペースでもありますのでものが出しっぱなしになったり、ゴチャつきがち。

【写真】「劣化している」デメリットが

今回は、たくさんの片づかない洗面所を見てきた片づけのプロとして、まずは見直すべき3つのものをお伝えします。

 

●1:使いきれなかった整髪料、コスメ

ドラッグストアやSNSで見かけて「これよさそう」と購入したものの、いまいち自分には使いづらかった整髪料やコスメはありませんか? また、パーマをかけたために使わなくなった、ストレートヘア用の整髪料なども。

まだまだ中身が残っているから「いつか使うかも」と思ってそのまま洗面台の棚に残しがちなのですが、それらがあることで本当によく使うものが洗面台の上に出しっぱなしになっているおうちを、たくさん見てきました。洗面台の掃除もしにくいし見た目もイマイチ、なにより洗面台の上にあれこれ乗っていると使いにくいですよね。

「まだ使える」と思っても、「今使っていない」なら、処分を考えてもいいかもしれません。

 

●2:使えるけれど使わない美容グッズ

今はどんどん便利でよさそうなグッズが出ています。
ヘアアイロンも手軽なコードレス、髪を傷めない高級なもの、ブラシタイプのもの、さまざまな形状のものがどんどん売り出され、アイロンだけで4、5個持っていたお客様もいらっしゃいました。

ヘアブラシも天然の素材、シリコンなど、あまりにも情報が多すぎてどんどん買ってしまいます。が、実際のところそれらをすべて使い分けたり使いこなせたりしているわけではなく、使っているものはほぼ決まった1〜2種類ではありませんか?

また電動のヘアマッサージ機を買ったものの「重くて結局使わなくなった」、美顔器を買ったけれど「美顔器のお手入れが面倒になった」と、使わないグッズをたくさん持っているおうちも。

使っていないものは、ただ収納場所をふさぐだけ。定期的に数を見直して「余裕のある収納」を目指してみませんか?

●3:去年の日やけ止め、虫よけグッズ

日やけ止めは年中使うものかもしれませんが、秋冬はあまり使うことなく、気がつくと昨年、いいえそれよりもっと前のものがまだまだ残っていることも。私自身、毎年あります。

液体とクリーム部分が分離している、いやな臭いがしているなどであれば即捨てられるけど、今どきの日やけ止めはそういうこともなく「まだ使えるかも」って思ってしまいます。そしてやっかいなことに、いきなり肌荒れするなどの症状も出にくいものです。

ですが、コスメ類は確実に酸化し劣化していくそうで、開封後はワンシーズンで使いきることをメーカーはおすすめしています。

なにより数年経って日やけ止めの効果はちゃんとあるのか疑問ですし、お肌のためを思っての日やけ止めがかえって悪い影響を与えたのでは本末転倒。日やけ止めや虫よけなど、劣化するものが余ったら潔く処分し、今年の夏残ったものは早めに使いきりましょう。

 

●「使えるけど使わないもの」を持っているメリットデメリット

・使いきれない整髪料、コスメ
・使わない美容グッズ
・去年の日やけ止め

これらを持ち続けるメリットは、

・「いつか使うかも」の「いつか」がやってきたときにうれしい

・買い直しをしなくていい

ということ。

一方デメリットは

・ものによっては肌荒れのリスク
・洗面所がものであふれる
・「今」使いたいものが使いにくい
・掃除がやりにくい
・ものが多いと湿気が溜まりカビや虫の原因に
・なにがどれくらいあるのかわからずダブり買いをしてしまう

と、どう考えてもデメリットの方が大きいですね。

使えるけど使わないものはさっさと手放して、入浴・洗面・洗濯など自分や家族を清潔に保つ場所である洗面所を、気持ちのいい場所にしていきましょう。