シリア代表を率いるクーペル監督との対戦を心待ちにする森保監督。(C)SOCCER DIGEST

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 日本代表の森保一監督が11月20日、サウジアラビアで戦うシリア戦(北中米ワールドカップ・アジア2次予選第2戦)の前日会見に出席。相手のエクトル・クーペル監督の印象を語った。

 現在68歳のクーペル監督は、元アルゼンチン代表DFで、選手時代は母国のクラブでプレー。引退後は指導者となり、マジョルカ、バレンシア、インテルなどで指揮を執り、バレンシア時代には2年連続でチャンピオンズリーグ決勝に導いた。

 直近では代表監督を歴任しているなか、ウズベキスタン監督時代の2019年に開かれたアジアカップでは、森保監督が率いる日本とグループステージで対戦。武藤嘉紀と塩谷司のゴールで1−2と敗れたものの、最終的に準優勝した日本とともに決勝トーナメント進出を果たした。

 森保監督は実績も経験も豊富な敵将を「非常に尊敬している。この世界のサッカーの中で結果を出して、長く監督としての実力を認められて、キャリアを積み上げていることは、本当に素晴らしい」と絶賛。そのうえで、前回のアジアカップでの対戦を踏まえ、印象をこう伝えた。
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「選手個々の力を引き出して、チームを組織的に、強固に機能させる、素晴らしい指導力を持っている印象がある。今回の対戦においても、試合はスカウティングで見たが、強固な守備から素早い攻撃を仕掛けられる、ボールに向かっていく、非常に個々の能力が高い選手たちを組織的に役割をはっきりさせ、機能性を持たせられる、本当に素晴らしいオーガナイズをされている。

 ベースは強固な守備から、カウンターの部分とは思うが、試合を見ていると、色んな戦い方、戦術を重視していると思う。守備においては、前からプレッシャーの状況によってできるし、攻撃においては、遅攻で相手を崩していくところも、しっかりチームに落とし込んでいる印象で、やはり素晴らしい監督だと思う」

 最後は「明日の対戦で、また会えることを楽しみにしている」と顔をほころばせた森保監督。久々の対戦を心待ちにしているようだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)