和室もある間取りにしたい。それなら、玄関ともリビングともつながる、出入り口が2つある和室を検討しましょう。8年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、この間取りにしたことで満足。リビングを介さずに来客を案内でき、小さな子どもと一緒に寝る寝室に使えるなど、重宝しているからです。将来は、習いごと教室に利用することも検討中。

わが家の和室は扉が2つ!リビングへも玄関へも行き来できる

わが家は筆者、夫、7歳の息子、3歳の娘の4人家族。8年前から2階建ての一戸建て住宅に住んでいます。1階にLDK、和室、水回りを、2階に寝室と子ども部屋を配置した間取りに。

じつは、わが家の和室にはちょっとした工夫があるのです。それは、玄関への引き戸とリビングへ引き戸が別々にあること。つまり、和室内に2つの出入り口があります。

玄関とリビングへの動線をつくった理由は、来客の多さが関係しています。わが家では、親せきや友だち家族が集まる機会がたびたびあり、家を建てる際に来客用の部屋を設けることに。とはいえ、いかにも「客間」というような部屋だと、使い勝手の悪さがネックになってしまいます。

そこで、客間として機能しつつ普段使いもできるように、和室をリビングだけでなく玄関につなげることにしたのです。

 

来客時にリビングを介さず、和室へ案内できる!

和室を客間と普段使い用の2wayにしたところ、これが大正解! お客さんがわが家に来たときは、玄関から直接和室へ案内できます。

お客さんとしても「クルマに忘れ物をした!」「電話がかかってきたから外に出たい」というときに、気兼ねなく出入りできているようです。

出入り口が2つの和室が活躍!住んで感じたメリット

この家に住み始めてから8年。実際に住んでいるからこそ実感した、2wayの和室のメリットを紹介します。

 

●来客時に活躍

和室に玄関とつながる出入り口をつけた最大のメリットは、やはり来客時の便利さです。先ほど紹介したように、リビングを介さずに案内できるので、お客さん側と家主側双方に利点があります。

とくに、子どもの学校の先生が家庭訪問や、仕事の打ち合わせで来客があるときなど、あまり気心が知れていないお客さんが来るときに重宝します。生活感がわかってしまいがちなリビングを経由しなくてすむので、あわてて片づける必要がありません。

弟夫婦が和室に泊まったときには「夜ちょっとコンビニに行ったんだけど、直接玄関に出られて便利だった!」と、感想をもらいました。

 

●子育てシーンでも活躍

じつは今、和室を寝室として使用しています。というのも、子どもがまだ小さいうえに寝相が豪快で、2階の寝室にある大人用のベッドに寝かせると危険なのです。ですから、和室に布団を敷き、家族全員で寝ています。

ここで生きてくるのが、和室がリビングにもつながっている点。子どもを寝かしつけたあとにリビングでくつろいでいても、すぐに様子がうかがえます。大きく移動しなくて済むので、ゆっくり過ごせます。

なお、布団を干すときも和室から玄関へ出られる動線が活躍。わが家では日当たりがいい駐車場で布団を干しているのですが、リビングからぐるりと回らずに直接玄関へ出られるので、持ち運びの労力があまりかかりません。

 

●今後開催予定の自宅教室にもぴったり

筆者は、親子向けに手形アート講座を開ける資格を持っています。今後自宅での教室開催を考えており、和室を使用する計画です。

自宅教室を開くとなると「部屋をきれいにしておかなくては」と気負いがちですが、玄関と和室を直接行き来できるので、余裕を持って生徒さんを迎えられそうです。

2wayの和室は、想像以上に使いやすい空間になりました。客間にしなかったことで部屋全体がデッドスペースになることもなく、普段使いに申し分ありません。いざお客さんが来るときも、気持ちに余裕が持てます。

間取りプランのひとつに、2wayの和室も検討してみてもいいかもしれません。