自律神経が整う「大人のぬり絵」。いつのまにか無心になれて、心が落ち着く
体と心を健やかに保つには、自律神経のバランスを整えることが大切です。自律神経研究の第一人者、小林弘幸先生によると、自律神経を整えるのに「ぬり絵」がおすすめなんだとか。かわいい動物柄のぬり絵を楽しみながら、ベストな状態に整えましょう。
自律神経がととのう大人のぬり絵のやり方
心身の不調の原因となる自立神経の乱れ。そのバランスを整えるのに「ぬり絵」が役立つと、自律神経研究の第一人者、小林弘幸先生は話します。
「夢中でぬり絵を塗っていると、次第に呼吸が落ち着いてくることに気づくはず。絵柄や色が自律神経に与える影響も大きく、動物などのかわいい絵柄をさまざまな色で塗ると、効果はさらに高まります」
●大人のぬり絵のやり方
1:ゆっくり丁寧に塗る
ゆっくり丁寧に集中して色を塗るうちに、普段浅くなりがちな呼吸が深くなり、血流がアップ。「全身がリラックス状態に入り、徐々に自律神経のバランスが整ってきます」
2:就寝15分前の習慣に
ぬり絵に取り組むのは、就寝前が◎。自律神経の乱れが整って、熟睡しやすくなります。「ぬり絵の完成にこだわると、ストレスで逆効果にも。15分程度を目安に楽しみましょう」
<こんなときにもオススメ!>
・気分転換したいとき
・眠れないとき
・イライラしているとき
・不安を感じているとき
ぬり絵に没頭していると、いつのまにか無心になり、考えごとを手放すことができるはず。「心を落ち着かせたいとき、リフレッシュしたいときにはぜひ試してみてください」
3:さまざまな色で塗ってみよう
自律神経を刺激する色の効果を、ぬり絵で取り入れて。「本来の色にこだわらず、使う色は自由でOK。好きな色でぬり絵が完成すると肯定的な感情になり、自律神経がより整いやすくなります」たくさんの色や「きれい」と感じる色を選ぶと、交感神経と副交感神経の両方が刺激され、バランスよく活動量がアップ!
4:好きな画材を使ってみて
楽しむことも、自律神経を整える大切なポイント。「色鉛筆、絵の具、クレヨン、マーカーなど、発色はさまざま。仕上げたいイメージに合わせて画材を選び、自由にぬり絵を楽しみましょう」
●ぬり絵で自律神経が整うとこんなメリットも
【集中力や記憶力の低下を予防】
集中力や記憶力の低下にも影響を及ぼす、自律神経の乱れ。ぬり絵を楽しみ、自律神経を乱す原因となるストレスを解消すればどちらも回復が期待できます。
【脳全体を活性化して認知症を予防】
指先を細かく動かして色を塗るぬり絵は、脳の血流を活発にし、脳全体を活性化する効果大。認知症予防やリハビリにも活用されています。
【懐かしい絵柄でリラックス効果をアップ】
「かわいい」「懐かしい」と感じる絵柄に色を塗ることで、心は安らぎ、リラックス状態に。自律神経のバランスを整える効果もいっそう高まります。