暮らしの中心にあるキッチンは、なるべく使いやすくしたいもの。2023年ESSE収納グランプリ受賞者のお宅から、狭いキッチンでも家事がはかどる収納の極意を教えてもらいました。

夫と2人暮らし。マンションから戸建てに引っ越し

2023年ESSE収納グランプリ・グランプリ受賞をしたKさん（54歳・東京都）は、娘2人が独立し、夫（55歳）と2人暮らし。2016年に4人で暮らしていたマンションから、現在の2階建て＋ロフトで78�屬慮遊�てに引っ越したそう。

【間取り図】78平米・夫婦2人暮らしのコンパクトな戸建て

キッチンは“出しっぱなし”がわが家の正解

キッチンは扉の中にしまうものと、出しっぱなしのものをバランスよく配置している、小林さんのお宅。背面カウンターにはつっぱり棒のようなDIYパーツ「ラブリコ」と木の板で2段の棚を自作し、お茶や調味料、カトラリーやカップが置けるスペースを増やしたそう。

「狭いキッチンだからこそ、使いやすさを優先して使用頻度の高いものは出しっぱなしにしています。無機質にならないよう色を意識して、ところどころ収納用のカゴやバスケットを置くのも忘れずに。

●毎日使う“お茶セット”は背面の棚にセット

食器は引き出し収納ですが、そこに入りきらなかったカップ類は背面カウンターに配置。「お茶の横に並べておいたら、結果的に夫が自分でお茶を入れてくれるようになりました」

わかりやすくラベリング

コーヒー、紅茶、ほうじ茶など種類ごとにラベルを。茶色のビンは10年以上前の「クリープ」のあきビンを愛用

●料理のたびに濡れるものはしまい込まない

水に濡れるボウルやザル、メジャーカップなどはあえて出したままに。「きっちりふかなくていいし、カビの発生も防げます。じゃまにならないレンジフード上を置き場に」

●キッチンで使う文具類は家電の側面にペタリ

保存する食品に日付などを書く用の油性ペンやテープ、ハサミに、マグネットをはりつけて浮かす収納にしたら、食品管理が面倒じゃなくなったそう。「ハサミは両面に磁石をつけ、どちらの面もくっつくようにしています」

●資源ゴミを「洗えるバッグ」にまとめて持ち出せる仕組みに

プラスチック、缶・ペットボトルなど資源ゴミは棚の上に置いたバッグへ。「このまま集積場まで持ち運べるから、専用のゴミ袋が必要ありません。洗える素材なので清潔に保てます」

バッグは繰り返し使えるからエコ

バッグは無印良品の「ポリプロピレンシートトートバッグ」。長い持ち手部分はカットして使用しているそう

発売中のESSE12月号では、小林さんのさまざまな収納の工夫はもちろん、ほかの受賞者の収納やインテリアの工夫をたっぷり紹介しています。また、収納グランプリの審査員であるEmiさん、本多さおりさん、柳沢小実さんが、読者の収納悩みを解決するコーナーも！