土地選びを誤ると、想定外の費用が発生したり、近隣トラブルに巻き込まれたりすることも。3年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、新規分譲地を購入しました。その理由は、インフラが整っていて引き込み工事などの出費がないことや、同じ時期に建築が始まるのでトラブルが起こりにくいと考えたからです。実際そのとおり。それだけでなく、住み始めてからもメリットを感じています。

土地探しに1年半。自分たちの足で理想の土地に出会う

筆者は、3年前にハウスメーカーで総2階の家を建て、妻と2匹のネコと暮らしています。

土地探しでは「自分たちで住むところを見つけたい」という思いから、1年半という時間をかけました。

 

インターネットを検索して見に行くこともありましたが、おもにやっていたのは、住みたいエリアに足を運び「売出し」の土地を探すこと。

一見、効率悪く感じますが、その土地の特徴や周辺環境など、情報を一度に目にする利点があります。筆者もたくさん土地を見ていくうちに、土地探しの条件が徐々に明確になりました。

土地探しから1年半になるころ、いつも足を運んでいた場所で新規分譲を発見。迷いなく申し込みできたのは、自分の足で歩き、「土地探し」してきた経験が大きかったように思います。

 

分譲地は区画整理されていて、安心材料に

筆者が家づくりに選んだ土地は、およそ40区画ある新規分譲地です。入り口は2か所あり、奥は通り抜けができません。分譲地に入り2軒目がわが家で、北側の角地です。

 

分譲地は区画整備されています。境界がはっきりしてるのは、土地を決める際の大きな安心材料になりました。

生活インフラが整っていて、総費用が見える化できた

上は、わが家がまだ更地だったときの写真です。通常、新規分譲地には、家を建てるために必要なライフラインが整備されています。

でも、もし購入する土地に、ライフラインの引き込みがない場合には、自分たちで費用を負担して行うことになっていたでしょう。不動産の担当者の話では、引き込み工事にかかる費用は、道路から建物までの距離、土地の形状や道路状況によっても変わるそうです。そうなると、想定してた予算をオバーしてしまう可能性も。

新しい分譲地では、引き込み費用が土地価格に含まれています。ですので土地を除いた建築費の予算がはっきりわかり、漠然としたお金の不安がなくなりました。

 

建築時に起こる騒音問題の心配がいらなかった

家の建築がはじまると工事の音が発生します。近隣住民の方へご理解をお願いしますが・・とくに隣近所さんは、騒音だけでなく業者さんの出入りもあるため、ご迷惑をおかけすることになります。

今回は、住んでいる家がまだない分譲地の話なので、騒音や工事車両など気にせずにすみました。仮に立っていたとしても、家づくりを経験したばかりの人なら、寛容に受け止めてくれる気がします(筆者もそういう思いでいました)。

住んでからも新規分譲地でよかったと思うことが

住み始めてからも、よかったと思うことが多かったです。

 

●住み始める時期がほぼ同じ時期

ご近所さんと入居のタイミングが同時期でした。引っ越しや生活のスタートが一緒で、年齢に関係なく打ちとけやすかったです。

筆者が住む分譲地は、学校は近くありません。そのせいか、住んでいる方の年代や家族構成もさまざま。建築条件つきの分譲地ではないため、建売住宅や地場工務店、ハウスメーカーもおのおの異なり、分譲地内を歩いて回るのも楽しいです。

 

●自治会はなく、掲示板アプリを使って情報を共有

分譲地に暮らして3年、いまのところ自治会はつくられていません。コロナ禍だったということもありますが、集会などもありません。このことは気分的にもラクです。

ちなみに筆者の住む地域で、自治会がないかというと、そうではありません。道路をはさんで向かいにある、既存の住宅街では自治会があるそうです。

自治会をつくっていなくても、市の広報誌の配布があるおかげで、情報を得ることはできます。また近隣にある公園は、市が定期的に清掃と緑地管理しています。

 

分譲地には、2か所のゴミ置き場があります。最初に分譲地に住まれた方が、ゴミ置き場の利用とゴミ出しのルールをつくってくれてました。

そして情報共有に、掲示板アプリを活用。分譲地内の全世帯がこのコミュニティーツールを使って確認や発信ができるようになっています。同時期に住みはじめた者同士、意見や気づいたことなども発信しやすいです。住む土地に分譲地を選び、暮らしやすい環境でよかったです。