片づけられない人を卒業できた「3つのルール」。50代、築36年賃貸ひとり暮らしのキッチン収納
築36年の賃貸アパートでひとり暮らしをしている、現在50代のようさん。インスタグラムで発信している「シンプリストのおひとりさま生活」が人気です。もともと「片づけが苦手」だったというようさんですが、整理収納アドバイザーに聞いた方法をもとに“ものを持たない暮らし”をキープしているそう。今回はキッチン収納をすっきり保つコツを教えてもらいました。
整理収納アドバイザーさんから学んだ、キッチン収納3つのコツ
子どもたちの独立をきっかけに、築36年の賃貸アパートに住み替え、久々のひとり暮らしが始まった2年前。
もともと、片づけも収納も大の苦手でした。収納テクニックの本を何冊も買い、収納アイテムをそろえても全然片づかない。そのうえ、子どもたちの成長とともに、ものはどんどん増えていくばかり。入りきらないものが床の上にも広がり、来客前に慌てて適当にしまい込む。収納棚にしまったはずの探しものも見つからない生活になっていました。
住み替えの際に思い切ってものを大量に手放し、古くなってしまったこともあり使っていた収納アイテムもすべて処分。新しい家の空っぽの収納を見た私は、「なにをどこにしまえばいいのか…」と途方に暮れてしまいました。そこで、整理収納アドバイザーさんにお願いして、まずはキッチン収納を整えようと思ったのです。
●1:“脳が疲れない収納”を意識する
整理収納アドバイザーさんに教えていただいたキッチン収納のルールは主に3つ。
そのなかでも印象深かったのが、“脳が疲れない収納”という考え方でした。脳が疲れる収納だと、せっかく最初にきちんと収納しても、キレイな状態が続かないとのこと。
いちばん大切なのは、ものを持ちすぎないこと。使っていないものに加えて、なんとなく惰性で持っているもの、家の雰囲気に合わないものも処分する対象に。
そして、なるべく脳に無駄な情報が入ってこないようにすること。たとえば、収納アイテムの形をそろえたり、色を統一してシンプルな収納にするのがコツ。
また、中身の見えない収納アイテムを選ぶのもいいそうです。中身が見える収納ケースを使うことでも、脳は疲れてしまうと聞いてびっくりしました。
ただ、中身の見えない収納アイテムだと、同じ形のボックスのどこになにが入っているかわからないので、ものの置き場所に慣れるまで、最初の1年ほどは手書きラベルを貼っていました。
●2:使用頻度の高いものを手前に配置
アドバイザーさんは、まずキッチンの収納場所のサイズを測り、無印用品、ケユカ、ニトリの収納アイテムを使用したジャストサイズの収納を組み立ててくれました。
奥行きのあるシンク下は「手前はよく使うものを収納ボックスに、奥は使用頻度の低いものを置きましょう」とのアドバイス。そこで奥にはカセットコンロや日用品、掃除用品や調味料の予備を置くことに。そのほか、お鍋やフライパン、ザルなどは重ねる収納にしました。
以前の私は「奥行きをギリギリまで活かす収納をしなくては」と思い、かえって使いづらくしていたんだなと、目からうろこでした。
●3:縦に区切ることで収納力アップ
シンク下の収納は、高さや幅のバリエーションがある無印良品のファイルボックスを使用。
紙ゴミ、缶やペットボトルのゴミも同じ形のファイルボックスに入れることで、収納に統一感が。缶詰、タッパー、調味料類は低いボックスに入れることで中身が見やすく、出し入れがラクになりました。
シンク上の戸棚には、使用頻度の低いものを収納。取り出しやすい、ケユカのハンドルつきストッカーを主に使用しています。
ファイルボックスやストッカーで「縦に区切る」収納で、収納力が格段にアップ。また、細かく区切ることで、ものがごちゃつかず、片づけやすく散らかりにくくなりました。
引越しから2年が経った今。いちばん実感しているのは、収納が整ったことで探しものが減り、ストレスが解消されたこと。以前の生活を考えると、これはすごくうれしい変化です。
キッチン収納に困っている方は、使っていないものや、なんとなく持ち続けているもの、家の雰囲気に合わないものはないかと、見直してみることを最初の一歩にしてみてはいかがでしょうか。