築古団地で夫婦2人すっきり暮らし。「ものが多かった頃は掃除も苦手でした」
Instagramで掃除や収納方法、ミニマルな暮らし方などについて発信している「ゆく|築古賃貸ミニマリストの暮らし」さん。築50年以上の古い団地にすっきりと暮らしています。「じつは掃除が好きではない」といいますが、家の中はすっきりときれい。そんなゆくさんに、労力の少ない掃除方法や上手なものの捨て方など、面倒くさい家事をラクにするコツについて聞きました。
築古団地暮らし。掃除をラクにする収納のコツ4つ
掃除が苦手というゆくさんは、「掃除がしやすい」ように収納を工夫していると言います。
(1)基本的に“見せない収納”にする
ゆくさんは見せる収納ではなく、すべてのものが収納される“見せない収納”を採用していますが、その理由は「掃除をしやすくするため」だそう。
とくにキッチンは、油ハネなどがあるため、掃除が大変になります。調味料なども出しっぱなしにしないことで、コンロまわりの油汚れも放置せずにその都度掃除することができていると言います。
掃除や片づけをするときにものを動かすというひと手間がなくなったことが、掃除へのハードルを下げることにつながりました。
(2)ものの定位置は、よく使うものと使用頻度の低いものを把握してから決める
よく使うものは手前に収納し、使用頻度の低いものは奥に収納。また、収納場所(ものの定位置)を決める際、洋服の側にバッグや化粧品を収納するなどカテゴリ分けをすることも意識していると言います。
「使用のタイミングが同じものを近くにまとめておくことで使い勝手も上がります」(「ゆく|築古賃貸ミニマリストの暮らし」さん・以下同)
また、押し入れの下段はローラーつきの収納ケースにして、奥のものを取り出しやすいようにしています。
「つっぱり棒を使用してクローゼットのように洋服をかけられるようにアレンジしています。洗濯物を畳む手間が省けるので、洗濯の負担も軽減しました」
(3)散らかりやすい場所をチェックする癖をつける
あるとき、散らかる場所はいつも同じであることが多いということに気がついたというゆくさん。それからは散らかりやすい場所を定期的にチェックする癖をつけるように。
頻繁に使用するものは手の届きやすい場所に置くなど、収納場所を工夫することで少ない労力で部屋をキレイに保つことができています。
(4)手放すものはないか定期的に確認する
「時間があるときや気が向いたときでいいので、ものを持ちすぎないようにするための確認作業を行うようにしています」
余白がある収納スペースにものを収納するのは簡単ですが、すでに目一杯収納されているところに新たにものを追加収納するのは大変です。まずは減らせるものを探すところから始めなければなりません。
「ものを処分するためのおすすめの判断基準は、『今の自分にとって必要かどうか』『しばらく使用していないこと』『気に入っている、または心がときめくどうか(好感度)』を考えること。その際、無理して『捨てよう』としなくてもOK。捨てるものがなにも見つからないこともあります」
●ものが少ない暮らしはメリットだらけだった
ゆくさんにとって、家をつねにキレイにするために必要なことは、ものの量を少なくすることです。
「以前は100着以上あった洋服を、年間15着まで減らし、バスタオルやソファなどを処分し、ゴミ箱の数も最低限まで少なくしました」
持たない暮らしをした今、掃除や片づけが本当にラクになったというゆくさん。家にいることがより楽しくなったと笑顔で語ってくれました。