いくつになっても、元気で若々しい人の老けない秘訣は、暮らしと気持ちのちょっとした工夫でした。今回は、50代のイラストレーター・津田蘭子さんに、いつまでも若々しい気持ちを保つ秘訣を教えてもらいました。さらには、精神科専門医のkagshun先生、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生が老けない暮らしのポイントを紹介します。

ポジティブさが若々しさの秘訣!ワクワクすることをやめない

カラフルなインテリアを楽しんだり、新しい趣味に挑戦したり、前向きな気持ちが活力に。

【写真】壁を塗り替えてガラリと印象が変わった部屋

●クッションカバーやソファカバーも手づくりして自分好みに

リサイクルショップで買ったソファも、好きな布でカバーを手づくりすれば、ガラリと印象が変わります。「クッションカバーも手づくりして、自分好みのインテリアに」

●壁はすべて塗り替えてチアフルな空間が完成

「ここ半年ぐらい、壁を塗るのにハマッています。かなり思いきった色にも挑戦し、家の中がどんどん変化するのがおもしろいんです」。テーマはチアフル! 気分が上がる空間に。

【ドクターズチェック】明るい色が、ポジティブな感情を生み出す

人間の感覚でもっとも発達しているのが視覚。常に好きな色が見える状態は、心にいい影響を与えます。とくに明るい色はポジティブな感情を生み出す効果が(kagshunさん)

●靴づくりやモルックなど常に新しいことに挑戦する

靴づくりの教室に通ったり、友人たちと「モルック部」をつくるなど、新しいことを始めるのも大好き。「モルックはフィンランド発のスポーツで、少人数でも楽しめます」

●ネガティブな情報にはなるべく触れない

暗いニュースや話題に長い時間触れていると、気持ちが沈むことも。「情報収集は朝の新聞やラジオが中心。ネガティブな方にメンタルを引っ張られてしまわないよう意識しています」

【ドクターズチェック】不安をあおる情報に続けて触れないのは〇

過度に不安をあおるような情報はなるべく避けるように注意して。ネガティブな話題は一度確認したら続けて触れない姿勢が、メンタルヘルスに有用です(kagshunさん)

●3匹の猫との時間を大切に過ごす

朝起きたらすぐ、猫にごはんをあげるのが日課。「仕事の合間や夕食後などに、3匹の猫と過ごすのは、くつろぎの時間。私にとって欠かせない“癒やし”になっています」

無理をしない小さな心がけで心も体も元気に

早寝早起きで睡眠時間はたっぷりとり、運動や食生活など、毎日の積み重ねも大切に。

<タイムスケジュール>

5時:起床
5時半:朝食
7時:掃除
8時:仕事開始
11時:昼食、夕食下準備
12時:昼寝
13時:仕事開始
17時:買い物、ジムなど
18時:夕食
19時:お風呂、自由時間
21時:就寝

●タンパク質の多い食事を心がける

「炭水化物が好きなのですが、とりすぎると体がプヨプヨしがち。そんなときは意識してタンパク質を多めにとります」。サラダにササミをのせたり、豆でできた麺を使うことも!

【ドクターズチェック】肉、魚、乳製品などからバランスよく摂取を

肌や骨、髪、筋肉、免疫細胞などの形成に欠かせないタンパク質は、若さを維持するために積極的にとりたい栄養素。動物性、植物性にかたよらずに食べると、さらに効果的(石原さん)

おやつもタンパク質を意識

朝食が早いので、お昼前におなかがすいて、間食を食べることも。「エンドウ豆のスナックなど、タンパク質がとれるものを選びます」

●ジムに通ったら走れるようになった

体力が落ちてきたと感じ、1年半前から週1回カーブスに通うように。「バスを追いかけようとして、走れてる! と気づきました。家事をするにも、体が軽くなった気がします」

●目覚まし時計はセットせずに朝日で起きる

夜は早く寝て、朝は5時ごろ起床。「遮光カーテンは使わず、朝日で部屋が明るくなってきたら起きます。たっぷり寝ているので、目覚まし時計はなくても、すっきり起きられます」

【ドクターズチェック】朝日を浴びることで、睡眠の質も向上する

朝日には体内時計をリセットする効果があり、ハッピーホルモン(セロトニン)も分泌されて心の若さを保てます。メラトニンもつくられるので、夜の睡眠の質も向上(石原さん)

●夜は間接照明のやわらかい光で過ごす

夜は強い照明は使わず、間接照明のやわらかい光だけに。「夕食後は少しだけ仕事をするか、漫画を読んだりしてゆったり過ごします。自然に眠くなってきて、21時前には就寝」