掲載:THE FIRST TIMES

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■「メッチャ走った。何度走っても監督が止めてくれず…」(あの)、「あのちゃんは足が速い!33歳の僕が本気で走って止めたくらい」(落合モトキ)

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映画『鯨の骨』の初日舞台挨拶が10月13日に都内で行われ、W主演の落合モトキとあの、そして大江崇允監督が登壇した。
ARアプリ「ミミ」にのめり込んでいく間宮を演じた落合は「ひとりでいたいように見えて誰かの支えがあって生きていけるような男。僕は映画やドラマの聖地巡礼が好きなので、この映画のARアプリはそれに似ているのかなと思った」と役柄と設定を紹介。

ARアプリ「ミミ」の世界のカリスマ少女・明日香役のあのは「自分とは遠い存在とは思えなくて、共感する部分や自分が演じることで難しい説明がなくなると思うくらいフィットしていた」と役柄に共感しきり。

思いは強いようで「僕も何年かこういう活動するなかでアイコンとして見られやすい自分と現実の自分との乖離やギャップに向き合うことが多くて、本当の自分をどこまで出していいのかわからず、苦悩した時期もありました。きっと明日香も同じ気持ちだったのかなという共感性がありました」と胸の内を明かした。

撮影前には約1週間に及ぶ稽古期間が設けられたという。あのは「リハーサルや稽古自体をしたことがなくて、知らない箱のなかに閉じ込められた感情が強かった。本読みかと思ったら、落合さんと目を合わせたり、会話をしなければいけなかったので、コミュニケーションが苦手な僕としては“しんど”と思った」と笑わせつつも、「発声とか挙動とか明日香としての人間矯正が始まって、“あのちゃんが出てる!”と監督があのちゃんを邪魔者扱いしてきたりしたけれど、人間として成長出来てよかった。演技の仕事が来たら活かせるかも」と貴重な経験として捉えていた。

一方、落合はあのとの共演を振り返り、「力強くて一緒にいて楽しかった。明日香があのちゃんでよかった。バラエティに出ているときとは違う女優さんという感じで僕は好き」とリスペクト。

そんなあのは走るシーンを振り返り、「メッチャ走った。何度走っても監督が止めてくれず…」と苦笑いも「何レースも走ったけど、完成した本編にはいちばんいいのが出ている」と自画自賛。落合も「あのちゃんは足が速い! 33歳の僕が本気で走って止めたくらい」とあのの意外な一面に驚いていた。

あのはエンドロールで流れる主題歌「鯨の骨」も書き下ろした。「この映画がなければ生まれなかった曲。映画に向き合って作詞作曲をした大切な一曲になりました。エンドロールでイントロが流れてきたときは痺れた。どんなサウンドにするのかこだわったので、達成感がありました」と感激。

すると落合はあのが『チェンソーマン』の主題歌「ちゅ、多様性。」を手掛けていることに触れて、「撮影中にあのちゃんは『チェンソーマン』を読んでいたので、あのちゃんは撮影中にふたつの作品の曲を作っていたのかと…。改めてすごいと思った」と、あののセンスに脱帽していた。

また作品の内容にちなんでハマっているものを発表。落合は「ダブルプレーがやりたくて初めて野球にハマっている」といい、あのは「携帯アプリでやるクレーンゲームにハマっている。片手間でできるので課金しすぎる。なかなか取れないからこそ取れるまでハマってやってしまう」と肩を落としていた。

そして最後に落合は「この映画は2回観ると1回目よりも楽しめる作品。何度も観てほしい」とアピール。あのは「2年前に撮影した作品が無事に公開されてうれしいです。撮影期間は人間として成長をさせてもらえた大切な時間になったので、観れば観るほどいろいろな見方が生まれる映画。たくさんの方々に観てほしいです」と大ヒットを期待。

大江監督も「物語や俳優だけではなく、いろいろ「な角度から作品を楽しんでほしい。ちなみにあのちゃんが歌う『鯨の骨』はまだリリースされていないので、今聴きたかったら何度も劇場に足を運んでいただきたいです」と呼び掛けた。


映画情報
『鯨の骨』
10月13日(金)渋谷シネクイント、シネマート新宿 他全国公開
出演:落合モトキ あの
横田真悠 大西礼芳
内村遥 松澤匠 猪股俊明 / 宇野祥平
監督:大江崇允
脚本:菊池開人、大江崇允
主題歌:ano 「鯨の骨」(作詞 作曲:あの)
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C)2023『鯨の骨』製作委員会

【あらすじ】
結婚間近だった恋人と破局した不眠症の間宮(落合モトキ)は、マッチングアプリで唯一返信をくれた女子高生と会うが、女子高生は間宮のアパートで自殺してしまう。うろたえて山中に埋めようとするも、気がつけば死体は消えていた。
間宮はARアプリ「王様の耳はロバの耳(通称ミミ)」のなかで、死んだ女子高生と瓜二つの少女“明日香”(あの)を発見する。明日香は「ミミ」を通じて再生できる動画を街中で投稿し、動画目当てのファンたちが街を徘徊するカリスマ的存在だった。明日香の痕跡を追いかけるうちに、現実と幻想の境界が曖昧になっていく間宮。いったい明日香とは何者か?  彼女は死んだ少女と同一人物なのか? そして本当に存在するのだろうか?

リリース情報
2023.10.18 ON SALE
ano
DIGITAL SINGLE「涙くん、今日もおはようっ」

2023.12.13 ON SALE
ano
ALBUM『猫猫吐吐』

映画『鯨の骨』作品サイト
https://www.culture-pub.jp/kujiranohone/

ano OFFICIAL SITE
https://ano-official.com/