レノボは10月10日、CO2排出削減に取り組む企業を支援するため、低炭素輸送サービス「Reduced Carbon Transport Service」を提供することを発表した。

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同サービスは、IT機器の航空貨物輸送に伴うCO2排出を削減する手段を顧客企業に提供するもの。 Reduced Carbon Transport Serviceを通じて、顧客企業は「持続可能な航空燃料(SAF)」クレジットを購入し、その排出削減効果をIT機器の購入に適用できるため、CO2の排出を少なくとも70パーセント削減することが可能だという。

SAFは従来のジェット燃料よりもクリーンな代替燃料で、航空貨物輸送に伴うCO2排出を削減する潜在的な可能性があり、温室効果ガス(GHG)プロトコルにおけるスコープ3の排出量目標の達成を可能とする。

スコープ3排出量は企業の平均総排出量の70%を占め、排出量を正確に測定している企業が全体の10%にも満たないという状況のなか、Reduced Carbon Transport Serviceは、航空貨物輸送に伴う排出量を削減する具体的な方法を顧客企業に提供する。 顧客企業は、自社のスコープ3目標値に対する報告に使用可能な排出削減量の証明書を取得でき、プロセス全体を通じてより高い透明性を確保することが可能となる。

北米および、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、アジア太平洋地域の顧客企業は、機器購入時にReduced Carbon Transport Serviceを追加することができる。

レノボのグローバル・サステナビリティ・サービス担当エグゼクティブ・ディレクターであるクラウディア・コントレラス氏は、次のように述べている。

「レノボは、テクノロジーバリューチェーンの中にサステナビリティを深く根付かせており、顧客企業のより持続可能なIT選択の意思決定を後押しする、Reduced Carbon Transport Serviceなどのイノベーションを提供しています。レノボのコミットメントは、自社のネット・ゼロビジョンにとどまりません。ネット・ゼロは、持続可能な選択の積み重ねによって達成されます。信頼されるビジネスパートナー、そしてソリューションプロバイダーとして、デジタル変革と持続可能性の両面でお客様の成功を支援できることをうれしく思います」