マドリー復帰が盛んに取り沙汰されている久保。(C)Getty Images

写真拡大

 ここまでラ・リーガで7試合5ゴールと躍動しているレアル・ソシエダの久保建英について、古巣のレアル・マドリーが再獲得に動くのではないかという報道がスペインで後を絶たない。

 マドリーは久保がレアル・ソシエダからどこかのクラブへ籍を移した場合、その移籍金の半分を得る契約を結んでいる。そのため、設定されている契約解除金6000ユーロ(約93億円)の半額である3000万ユーロ(約47億円)を払えば、(本人が望んだ場合は)獲得できるのだ。

 そんななか、レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は10月6日、「フロレンティーノ(・ぺレス会長)はそれを止めた。クボと契約するために3000万の移籍金をキャンセルした」と見出しを打った記事を掲載。次のように伝えた。

「レアル・マドリーは、攻撃力を補うためにさらにアタッカーが必要であることを認識している。夏にはキリアン・エムバペの獲得を待っていたが、結局契約には至らなかった。そのような状況で、(ユベントスの)ドゥシャン・ヴラホビッチかのオファーを受けたが、オペレーションの条件が納得できなかった」

【動画】見事なダイレクトシュート!久保がダービーで決めた鮮烈弾
 同メディアは、「ユベントスは彼にレンタル移籍をオファーしたが、選手に支払う1700万ユ−ロに加えて、1000万ユーロを支払わなければならなかった」と説明。こう続けている。

「したがって、最終的にオペレーション費用は約2700万ユーロとなり、タケ・クボの移籍にかかる費用より、わずか300万ユーロ少ないだけだった」

 記事は、「この日本人右ウイングは、過去2シーズンでマドリーが最も興味を持っている選手のひとりだ。まだ選手の権利の50%を持っているという事実は、彼を非常に興味深いターゲットにしている。さらに、彼が見せているレベルであれば、3000万はむしろ安いだろう」と主張している。

 現状では、レアル・ソシエダで快適にプレーしている久保だが、この先は分からない。タイトル獲得やチャンピオンズリーグへのコンスタントな出場を望んでステップアップする可能性もなくはないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部