なぜクルマの窓が曇る? 拭くより早く「解決」するボタンがあった! 車内にある押すべき場所とは
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温泉みたいなマークをしたボタンの正体は? なんのためにあるの?
クルマには温泉のようなマークをしたボタンがついています。このボタンは、どのような役割を果たしているのでしょうか。
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車内のスイッチには温泉のようなマークをしたボタンが2つあります。
【画像】「えっ…!」これを押せば解決!? インパネにある押すべきボタンを写真で見る!(14枚)
それぞれ、扇形に3本の線が重なっているのがデフロスター、長方形に3本の線が重なっているのがデフォッガーです。
このボタンの役割や違いを理解していない人も多いかもしれません。それでは、それぞれにはどのような機能が備わっているのでしょうか。
英語で表すと、デフロスター(defroster)は霜を除くという意味で、デフォッガー(defogger)は霧を除くといった意味になります。
その名の通り、これらは曇りを除去するために備えられた機能です。
そんなデフロスターとデフォッガーが曇りを除去する仕組みは以下のようになっています。
デフロスターは、フロントガラスとフロントウィンドウの内側の曇りを除去してくれます。水蒸気を含まない温かい空気を、除湿したい箇所に集中的に送風します。
一方、デフォッガーはリアウィンドウの内側の曇りを除去する担当です。リアウィンドウに張り巡らされている熱線と呼ばれる線でガラスを温め、曇りを除去する仕組みとなっています。
このように、温泉マークボタンの正体は曇り除去のためのものですが、そもそも窓ガラスが曇ってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
曇りの原因は「結露」と呼ばれる、空気中の水蒸気が凝結して水滴になる現象にあります。
結露が起きる原因は主に2つあります。1つは、車内の湿度の高さです。
梅雨の時期や雨の日などの湿度が高くなる日や大人数で乗車した場合は車内の湿度が高くなり、窓ガラスの曇りの要因になります。
2つ目は、クルマの中と外とで温度が大きく異なる場合です。これは冬の日や、山や峠など気温の低いところでよくみられます。
暖房により、暖かくなった車内の空気が、フロントガラス付近で車外の冷たい空気によって冷やされ、飽和水蒸気量が低下します。その分空気に含まれなくなった水分が、ガラスに付着し、曇りの原因になります。
冬の日は空気が乾燥しているので窓を開けるだけで車内の湿度を下げることができますが、湿度の高い梅雨の時期や夏場はそうもいかない場合があります。
このような場合に、デフロスターとデフォッガーの機能が必要となるのです。
窓の曇りを取るための方法とは
クルマの窓が曇ったままだと、視界が悪くなり運転に支障がでるおそれがあり、最悪の場合、事故に繋がるかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、デフロスターとデフォッガーを使いこなせるようになっておくと安心です。
デフロスターやデフォッガーを使う時にはいくつかポイントがあります。
まず、デフロスターの効果を最大限に発揮するために、エアコンをつけて除湿をします。そもそも、ガラスの曇りは車内の湿度が高いことが原因です。
そのため、部分的に送風をおこなうデフロスターをつけても車内の湿度自体は下がりません。
エアコンを使う時は、寒い日なら外気導入モード、梅雨や雨の日は内気循環モードにしましょう。
これは寒い日は外気、梅雨の時期は内気の方がそれぞれ湿度の低い状態になっているためです。
車内の湿度を下げたうえで、デフロスターを使用することで、フロントガラスの曇りを限りなく除去することができます。
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一方で、近年のクルマに搭載されているデフロスターとデフォッガーについて、国産新車系の販売店の担当者は次のように話します。
「近年のクルマではデフロスターやデフォッガーは、曇りが取れたあとに手動でオフにすることはもちろん安心ですが、しばらくすると自動でスイッチが切れます。
また、両ボタンともスイッチを押したらすぐに作動し、効果が発揮されるため、スイッチを押してもなかなか曇りが取れない場合は不具合が起きている可能性が高いため注意が必要です」
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窓ガラスが曇ってしまった時にデフロスター、デフォッガーを利用するのはもちろん有効な手段ですが、それ以前に窓ガラスが曇らないよう曇り予防を施すのも大切です。
市販の曇り止めスプレーや、コーティング剤なども十分効果があります。普段からしっかりガラスの手入れをすることで、曇り予防だけでなくガラスをキレイな状態に保つことができます。
窓ガラスの曇りはとても危険です。窓ガラスが曇ってしまった時には、この2つの温泉マークを有効に活用し、視界の確保に努めましょう。