29日、東京都豊島区のサンシャインシティにオープンしたメゾンカイザー池袋店では、約50種類の焼きたてパンに加え、和牛のローストビーフなどが食べられる。(撮影:吉川忠行)

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仏パリに本店を構える有名ベーカリー「メゾンカイザー」を展開するブーランジェリー エリックカイザー ジャポン(本社・東京都港区、木村周一郎代表)は29日、東京都豊島区東池袋のサンシャインシティに池袋店をオープンした。店舗面積は252.53平方メートルで、客席数は店舗内22席、テラス36席の計58席となる。

 メゾンカイザーは創設者エリック・カイザー氏が開発した天然酵母「ルヴァン」を用いて伝統的な製法にこだわるベーカリー。小麦本来の香りと味が楽しめるのが特徴という。同店で人気のクロワッサンは、仏フィガロ紙の特集で1位を獲得している。

 10店目となる池袋店にはパンを焼く窯が店内に設けられている。窯のある店舗は4店目で、約50種類の焼きたてのパンが店頭に並ぶことになった。メゾンカイザーとしては初めて、ワインなどの酒類と和牛のローストビーフ、旬の食材を用いた料理を提供する「カフェ・バール」と、フルーツなどをトッピングできる自家製アイスクリームのコーナーを併設した。また、サンドイッチも既存店では作り置きをしていたが、今回は注文を受けてから作る方式を採用した。

 28日に行われた報道関係者向け内覧会で、同社の木村周一郎代表は「従来パン屋が作るレストランは、パンを食べろという感じだった。(池袋店は)パンが主張しすぎないことを目指した。パンのある素敵な生活を楽しんでもらいたい」と新店にかける思いを語った。

 今回の出店意図について木村代表は「近隣住宅地の人が気軽に来られる、地域に根付いた店にしたい」と語り、サンシャインに隣接する音羽や護国寺といった高級住宅地の住民を顧客として取り込みたい考えだ。

 営業時間は午前7時半から午後11時(ラストオーダーは午後10時)まで。問い合わせは(電話:03-3980-8880)まで。【了】

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