加藤未唯【写真:Getty Images】

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大会ディレクターが失格騒動に言及

 テニスの全仏オープン女子ダブルス3回戦で、加藤未唯(ザイマックス)の返球がボールガールに直撃して失格となったことに関し、大会ディレクターのアメリ・モレスモ氏(フランス)は11日の記者会見で規則通りの裁定だったことを示した。これに対し、ツイッター上の日本人ファンは猛反発。「何、その弁解?」「ダメダメ運営」「お笑い草でしかない」といった辛辣なコメントが噴出している。

 加藤はスーチャディとのペアで出場した4日の女子ダブルス3回戦、第2セット途中のプレーが途切れたタイミングで相手コートに返球。これがボールガールに直撃し、ボールガールは泣き出した。加藤は歩み寄って謝罪し、一度は警告と判断されたが、対戦相手が執拗に抗議。最終的に裁定が変わり、失格となった。その後、加藤は混合ダブルスで優勝したものの、没収となった賞金とポイントの回復を要求。世界のファンからも同調する声が続出していた。

 この問題に際し、インドのスポーツ専門メディア「Sportskeeda」は11日に行われた大会ディレクターのアメリ・モレスモ氏の会見の発言を報道。モレスモ氏は「ロッカールームはこれについてかなり割れていたと思います。数多くの人、数多くの選手がこれは公平じゃないと言っているのを聞きました。また、ボールガールを7、8分以上も泣かせたなら、それは何か意味がある、と言っている声も聞きました」と話し「コメントはしません。なぜなら、裁定を下した後に動画を見るのはいつでも簡単だからです。裁定はツアースーパーバイザーと審判によってなされました。動画を見ずにコートに来て、見ていないことを基に、報告されたことを基に判断しなければいけません」と語ったという。

 さらにモレスモ氏は「ボールガールがあれだけ長く泣いているのを見たら、何かしらの決断を下さなければならないと思います。それは単に事実です。それが良いか悪いかコメントするつもりはありません」「そして、それはグランドスラムのルールブックにあり、とても明確です。彼女を混合ダブルスで出場継続させたのもこの大会の判断です。それは少なくとも彼女にとってはポジティブなことだったと思います」とも続けている。

 この発言にツイッター上の日本人ファンはすぐに反応。「何、その弁解?」がトレンド入りしたほどで、他にも「ダメダメ運営」「お笑い草でしかない」「リプレー映像は使うのになぜビデオを見ないのか」「これじゃボールガールのせいになっちゃう」「お役所のような発言」「ひでぇ発言」「これで威厳を保ったわけだ」「納得できる回答じゃないな」「発言が他人事のように感じる」といった批判的なコメントが上がっている。

(THE ANSWER編集部)