“トレブル”達成のマンCに屈したインテル…クロスバー直撃弾のディマルコは「最強のチームが勝った」

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 10日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、マンチェスター・Cがインテルを1−0で下してクラブ史上初の欧州王者およびプレミアリーグ&FAカップと合わせた“トレブル”(三冠)達成を成し遂げた。

 緊迫した展開となった試合は、後半に入ってスコアが動く。68分、マンチェスター・Cは後方からボールを持ち運んだスイス代表DFマヌエル・アカンジがスペースにスルーパスを送ると、抜け出したポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァが中央へ折り返す。ボールはニアサイドでブロックされたが、ペナルティエリア内にこぼれたボールにスペイン代表MFロドリが反応し、右足シュートでゴールネットを揺らした。結局、ロドリのゴールが決勝点となり、マンチェスター・Cが1−0で勝利して悲願のCL制覇を達成した。

 試合後、インテルに所属するイタリア代表DFフェデリコ・ディマルコがインタビューに対応。同選手のコメントを、11日付けでイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 ディマルコは「とても失望している」と率直な心境を吐露。一方で「同時にこのチームを誇りに思わなければならない」と、強敵マンチェスター・Cを相手に健闘した点も強調した。

「僕たちは120%の力を出し切ったよ。それでも十分ではなかったけどね。CLで優勝するために作られた最強のチームが勝ったということさ」

 1点のビハインドを背負った71分、ディマルコはゴール前の混戦からヘディングシュートを放ったが、クロスバーに嫌われた。同選手は「僕たちには明確なチャンスがあったけど、決めきれなかった。その後は、相手のGKが非常に良く守っていた」と肩を落とした。

 また、『ガゼッタ・デロ・スポルト』は元カメルーン代表GKアンドレ・オナナのコメントも紹介。インテルのゴールマウスを守った守護神は「素晴らしい試合をしたけど、少しの運がなかった」と試合を振り返った。

「チームが示した犠牲と努力、仕事自体には満足しているよ。僕たちはこういった試合をするため、またこの舞台に戻ってくるつもりだ」

「(自身の去就を聞かれて)去就? それは分からない。ただ、僕はここでとても幸せにしている。インテルとは素晴らしい関係を築いているし、彼らが僕に求めていることは何でもやるつもりだ」