「律儀な人」とは、どのような人のことを指すのでしょうか。

本記事では「律儀な人」について、言葉としての意味はもちろん、具体的な特徴や、モテる理由を紹介します。褒め言葉に使えるのかや、皮肉に聞こえてしまうケースもまとめました。

律儀な人とはどのような人なのかや特徴、褒め言葉に使えるかなどを紹介します

「律儀な人」の意味とは?

「律儀な人」の「律儀(りちぎ)」は、「義理堅い」「実直である」などの意味を持ちます。

つまり、対人関係における道理を大切にし、真面目で正直、人が見ていても見ていなくても、常に誠実であることです。

「誠実」は、私利私欲を交えることなく人や物事に対応し、真心があることを意味します。

よって「律儀な人」は、誰に対しても義理堅く真心があり、真面目で、損得勘定無しに動くことができる人のことを指します。

なお「律儀」は「律義」と書くこともあります。

「律儀な人」ってどんな人? 特徴8選



「律儀な人」には、共通する特徴がいくつかあります。詳しく見ていきましょう。

○仕事でもプライベートでも約束を守る

「律儀な人」は、義理堅く誠実な性質を持つため、仕事でもプライベートでも約束を守ります。

仕事では納期に必ず間に合わせたり、プライベートでも待ち合わせ場所に遅れなかったりすることが特徴です。

約束を守ることは人にとって重要な事柄です。それらを積み上げることで、仕事でもプライベートでも「信用できる人」という印象を周囲に与えます。

○一度始めたことは最後までやりきる

「律儀な人」の多くは、一度始めたことは最後までやり通します。

義理堅い面があるため、つらく投げ出したいと感じるような状況であっても、投げ出すことによる周囲へ悪い影響を考えて投げ出さないのです。

また、他者に迷惑が掛からないような場合であっても、真面目でいい加減なことは好まない性格のため、一度決めたことを投げ出すということは少ないでしょう。

○礼儀作法がしっかりしている

「律儀な人」の多くは礼儀作法がしっかりしており、丁寧な印象を他者に与えます。

その場に合った身だしなみや振る舞いができると、周囲に好印象を与えられると同時に、安心感があるため、仕事面では取引先の方との付き合いや会食などを任せられることも多いでしょう。

○見返りは求めない

「律儀な人」の多くは、打算で物事を判断しません。

見返りがあっても無くても、誰が見ていても見ていなくても、常に真摯に物事や人に対応します。

そのような態度が、周囲から大事に思われることにつながっています。

○正直者で、周囲からの信頼も厚い

実直で誠実な一面を持つ「律儀な人」は、うそをついたりごまかしたりすることがありません。

多くの人は、例えば仕事でミスをしたとき、隠したりごまかしたりしようとしてしまった経験があるでしょう。ごまかさず、すぐに報告することが重要だとわかっていても、叱られてしまうのではないかと考えてしまうからです。

しかし「律儀な人」の場合は、仕事でミスをしてしまった場合にもごまかさず、正直に上司へ報告することができます。

そのため、周囲からの信頼が厚いのです。

○小さな恩も忘れず、義理堅い

「律儀な人」は人から受けた小さな恩も忘れず、お礼やお返しをしっかりできることが特徴です。

多くの人は、人から受けた恩を覚えていようと思っていても、いつのまにか忘れてしまうということがあるでしょう。

しかし「律儀な人」は、人から受けた恩を、時間がたっても忘れません。

また相手がしてくれたささいなことに対しても、必ず感謝の気持ちを伝え、受けた恩は必ず返すという、義理堅い一面があります。

○完璧主義である

「律儀な人」は完璧主義な一面があります。

完璧主義と聞くと、褒め言葉であると同時に、あまり良い印象を抱かない方もいるでしょう。しかし「律儀な人」の完璧主義な一面とは、細やかなことにも気が付くことができ、気を遣えるという意味です。

他の人が気付かないような細かいことに対しても、気を配って忍耐強く対応することができます。

自分に関係している全ての物事や人に対し、可能な限りおろそかにならないように接しているのです。

○LINEや電話など連絡がこまめ

「律儀な人」の多くは、LINEや電話での連絡がこまめです。なぜなら人間関係においても、可能な限り皆に真摯に対応しようとするためです。

「律儀な人」は、くだらない内容、ちょっとしたことに対しても、スルーせずに返信をしてくれるでしょう。

電話やメッセージがきたタイミングでは忙しくて対応できなかったとしてもも、必ず後で掛け直したり、反応してくれたりするはずです。

このように、確実に連絡が返ってくるとわかっている「律儀な人」は、安心感を与えてくれます。

「律儀な人」が男女ともに恋愛でもモテる理由4選



「律儀な人」は、上記の特徴からも分かるように周りからの信頼が厚く、自然と周りに人が集まります。

これは恋愛においても同じで、律儀な人は比較的モテる傾向にあります。下記では「律儀な人」が恋愛でも好かれる具体的な理由を紹介します。

○心配りが細やかである

義理堅く誠実な「律儀な人」は、相手を思いやる気持ちが他の人に比べて強いと言えます。思いやりの気持ちから、損得に関係なく、細かい心配りをしてくれるでしょう。

人は、自分のことを大切にしてくれる人に好意を持つものです。

そのため、自分に細かい配慮をしてくれる「律儀な人」に対し好意を持つ人は多く、異性からモテる傾向にあると言えます。

○周囲の人と円満な人間関係を築ける

周囲の人と円滑な関係を築いてくれることも、律儀な人がモテる理由の一つです。

「律儀な人」は誰に対しても誠実に接する一面を持っています。人によって態度を変えず、礼儀作法がしっかりしていて、丁寧な対応を心掛けています。

パートナーとの将来を見据えたとき、パートナーと自分の周囲の人が円満な人間関係を築けるということは重要です。

人々は「律儀な人」の普段の様子から「自分の友達や、親に対しても礼儀正しくしてくれそうだ」と感じるため、「律儀な人」はモテるというわけです。

○安心感があり、浮気する心配が少ない

約束を守り、義理固い「律儀な人」は、パートナーを裏切ったり、浮気をしたりする心配が少ないと言えるでしょう。

正直で真面目な性格なので、安心感もあります。

穏やかで安定した関係性を築くことができるという印象があるため、「律儀な人」はモテるのです。

○譲り合い、助け合いの心を持っている

パートナーと将来を共にする場合、時にはパートナーと意見の違いから、衝突することもあるかもしれません。

そんな時、相手を思いやり譲り合える心を持っていれば、話し合いの中で妥協点を見つけることができます。自分の主張を譲歩できる優しさがあることは重要です。

また、相手が困っていたら、お互いに配慮し、助け合うことも大切です。

「律儀な人」は、そういったことのできる真心や思いやりを持っているため、モテると言えます。

「律儀な人」は褒め言葉に使える?



前述したように、「律儀な人」は多くのポジティブな意味を持っています。ですが、使い方によっては皮肉にあたり、ネガティブな印象を与えることがあります。下記で詳しく解説します。

○基本的には褒め言葉にあたる

「律儀な人」は基本的には、好印象であることを表す褒め言葉になります。

ビジネスシーンで「律儀な人」と言った場合には、特に「仕事をしっかりこなし、真面目で信頼できる人」といった意味合いで使われることが多いでしょう。

ビジネスシーンでは、納期やルールなど守らなければならない決め事がたくさんあります。「律儀な人」であれば、信頼して仕事を任せられるでしょう。

プライベートで「律儀な人」と言った場合には、「人間関係を大切にする優しくて真面目な人」といった意味合いで使われることが多いです。

相手に見返りを求めないにも関わらず、受けた恩は必ず返してくれるような「律儀な人」は、友達としても恋人としても、ずっと付き合っていきたいと思う人が多いはずです。

「律儀すぎる」など皮肉が入ると悪い意味になる

前述のように「律儀な人」は基本的には褒め言葉として使用されますが、「律儀すぎる」というような使い方はあまり良い印象ではありません。

「律儀すぎる」は「真面目すぎる」とも言い換えができ、バカ正直で損をする性格、要領が悪い、融通が利かないなどのネガティブな意味合いになります。

○「律儀な人」のことを知り、こちらも誠実にやり取りしよう

「律儀な人」は相手を思いやり、気遣う気持ちが強く、周囲の人からの信頼が厚いという特徴を持っています。

一緒にいる人は、細やかな気遣いが居心地良く感じ、つい甘えてしまうことが多くなるかもしれません。ただし、甘えすぎてしまうと「律儀な人」への負担が大きくなる可能性もあります。

「律儀な人」に甘えすぎず、相手から受けている恩を返して、お互いにプラスとなる関係を築けるようにやり取りしましょう。