トレバー・バウアー投手(写真:AP/アフロ)

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プロ野球・横浜DeNAの山崎康晃投手が5月2日、トレバー・バウアー投手の「刀ポーズ」を一緒にやるよう呼び掛けたDeNA球団に苦言を呈して波紋を広げた騒動で、バウアー選手との関係が良好であることをツイッターで説明した。

一方、山崎投手は投稿で「僕の発信した内容が意図しない形で海外で受け取られ、僕が彼を悪く言うような捉え方をされてしまいました」と困惑。球団は3日にツイッターで、一部海外メディアが「誤解を招く発信をした」として「非常に残念に思っています」と投稿している。

「今日球団の方とお話しします」

事の発端は、DeNA公式ツイッターが1日、バウアー投手の動画を添え「奪三振(一部)にあわせて、皆さんと一緒に『#SWORDセレブレーション』!!」と呼び掛けたこと。三振を奪った時に見せる、刀を斜めに振り下ろすような「刀ポーズ」を披露してみせるバウアー選手の動画も投稿していた。

すると山崎投手がリプライで「公式が煽るな。あほちん。ノーリスペクト。もっと違うやり方ある」と球団に対して苦言を呈した。この「公開苦言」は賛否両論が寄せられ、「Twitterじゃなくて内部で意見交換して欲しかったです」という指摘も寄せられた。山崎投手は2日朝「確かにみんなの言う通り。今日球団の方とお話しします。お騒がせしました」としていた。

山崎投手の苦言は海を越え、野球情報を扱う一部海外アカウントにより英語でも拡散。ところが、山崎投手が球団に対してではなく、バウアー投手に対して反応したと受け取れる形で伝えられ、日本のファンから「誤解」だとの指摘があがっていた。

「僕の発信した内容が意図しない形で海外で受け取られ」

こうした中、2日夕に山崎投手がツイッターを更新。バウアー投手と肩を組む写真と共に、「僕の発信した内容が意図しない形で海外で受け取られ、僕が彼を悪く言うような捉え方をされてしまいました。バウアーと話して、しっかり気持ちを伝える事が出来ました。バウアーは一緒に優勝を目指す大切なチームメイトです。#FAMILY」とツイート。バウアー投手との関係が良好であることを説明した。

バウアー投手もこの投稿を引用し、「僕もツイッターで述べたことをメディアによって意図した通りに受け止めてもらえないことや、翻訳によりその真意が失われることがありました。全て僕の良い友人です。僕はあなたが何を意図したか分かっています」と反応した。

3日には球団がツイッターを更新し、「昨日の試合前に、バウアー選手のパフォーマンス(SWORDセレブレーション)にまつわる球場演出について、山崎選手と話し合いを行いました」と報告。「球団からは、純粋にファンと喜びを共有したい意図での演出・発信という認識を山崎選手へ説明しました。また、バウアー選手は日本文化に不適切なことはしたくないと思っており、球団とはパフォーマンスについても問題がないか、来日後、ファームでの登板前から話し合ってきました。その上で、球団もサポートし、ファンのみなさんに喜んでもらえる演出として考えてきました」と説明した。

一方、「山粼選手の発信を一部海外メディアが表現の一部を切り取って誤解を招く発信をしたことについては、球団は非常に残念に思っています」としている。