26日から地滑りの恐れがあるとして警戒が続く呉市広塩焼では、周辺住民に避難指示が出されています。呉市は災害対策本部を立ち上げました。

呉市広塩焼では26日から「近所の山でパキパキと音がして心配だ」と近くに住む人から通報があるなど異音の確認が相次いでいます。

今のところ安全確認のめどは立たず、現場周辺では27世帯約60人に避難指示が出たままとなっていて、27日も県や呉市の職員が現場を訪れ、状態を確認する作業が続けられました。

広島大学 海堀正博教授「現地の調査結果を見たらほんのごく一部の落石が原因だと結論づけられるとおもうので、広い範囲の崩れたものが住宅地を襲うものと言う想定までは必要ない」

呉市は災害対策本部を立ち上げ、県とともにドローンを使って現地調査を進めていることなどが報告されましたが、避難指示を解除するめどは立っていないということです。

呉市 新原芳明市長「できるでけ早く原因の解明、それに対する対処を考えますけど、そこは丁寧にやらせていただく」

29日午後にはまとまった雨が降る可能性があり、呉市では避難を続けるよう呼び掛けています。