尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は今月下旬に米国を国賓訪問する(資料写真)=(聯合ニュース)

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◇米当局の傍受疑惑「一段落」と判断 謝罪要求せず

 米情報当局が韓国政府内の通信を傍受していることを示す機密文書が流出したとされる問題で、韓国大統領室は韓米の協議などにより同問題がある程度一段落したと判断し、これ以上、外交的に問題視しない方針とされる。野党が主張するような米政府への謝罪要求や、この問題を対米交渉の材料に用いることは考えていないようだ。大統領室の関係者は12日、聯合ニュースに「米国防長官が韓国側に電話協議を提案するなど積極的に(説明に)努め、流出した文書の相当数が偽造されたという評価で一致した」と語り、この問題は収束しつつあるとの見方を示した。

◇サル痘感染者新たに2人確認 計8人に

 疾病管理庁は、ウイルス感染症「サル痘(エムポックス)」の感染者が国内で新たに2人確認され、計8人に増えたと発表した。いずれもソウルに住む韓国人で、症状が出る前の3週間は海外への渡航歴がないという。韓国では昨年6月に最初の感染者が出ており、5人目までは全て海外からの入国者や入国者と関連のある人だった。ここ数日は市中感染と推定される事例が相次いでいることから、当局は今週中に会議を開き、感染症危機警報のレベルを最も低い「関心」から「注意」へと一段階引き上げる方策を議論する予定だ。

◇韓国の月軌道衛星 月の裏側撮影

 科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は、韓国初の月軌道衛星「タヌリ」が撮影した月の裏側の高解像度映像を公開した。タヌリが撮影した映像では、月の表面のクレーターやその中にそびえ立つ峰など、詳細な形まで鮮明に見える。科学技術情報通信部は今回撮影した映像が月の表面の構成成分やクレーター内の峰の形成過程などを分析する資料として活用されることを期待していると説明した。

◇30年の死刑執行時効廃止へ 刑法改正案あす告示

 法務部は、現行法では30年とされている死刑の執行時効を廃止する内容の刑法改正案を13日に告示すると発表した。現行の刑法では死刑が確定した後、その執行を受けずに30年が過ぎれば時効となり、執行が免除されると定めている。法務部は、殺人罪など死刑に当たる犯罪に対する公訴時効が2015年に廃止されたが、執行時効はそのまま維持されていたため、制度の不均衡を正す必要があったと説明した。