千賀投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

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韓国メディアが大リーグ・メッツの千賀滉大投手(30)のお化けフォークに驚愕した。千賀は2023年4月3日に米マイアミのローンデポ・パークで行われたマーリンズ戦に先発し、5回3分の1を投げ3安打1失点で勝利を収めた。打者21人に対して8つの三振を奪う快投で大リーグデビュー戦を飾った。

初回無死2塁のピンチでタイムリーを許し先制された。その後は連続四球などで無死満塁とピンチが続くも5番ユリエキス・グリエル内野手(38)、6番ヘスス・サンチェス外野手(25)を連続で三振に仕留め得点を許さなかった。2回以降は立ち直り最少失点で切り抜けた。

今年は「お化けフォーク」が登場

韓国メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、千賀の鮮烈な大リーグデビューを受け「日本球界から米国に輸出するヒット商品は絶えない」と報じた。

記事では、95年にドジャースに移籍した野茂英雄氏(投手)は「トルネード投法」、01年にマリナーズに入団したイチロー氏(外野手)は「侍打法」、18年にエンゼルスに入った大谷翔平は「二刀流」、23年には「お化けフォーク」が登場したと紹介した。

「お化けフォーク」については千賀の「専売特許」と表現し、専門家の話を交えて解説した。

千賀のフォークは一般のフォークとは異なり親指をボールにしっかりと付けた状態で投げるため通常のフォークよりも速度があり落ちる幅が大きいと説明した。

韓国プロリーグで監督経験がある野球解説者のヤン・サンムン氏は、「一般的なフォークの軌道は打者から見て数段階にわたって落ちていくが、お化けフォークは突然目の前から消えるように落ちる」と驚きを持って解説した。

記事では千賀が育成選手出身であり、ソフトバンク入団後の筋肉トレーニングによりストレートの球威が増し、数々のタイトルを獲得したと指摘。そして日本シリーズでも活躍し、チームを5度日本一に導いたと説明した。