じつはクルマの天敵!? 美しい桜の「花びら」が車体に及ぼす悪影響! 付着したときの対処方法とは

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綺麗な桜の「花びら」がクルマを痛める!?

 まだ朝晩は肌寒いながらも、晴れた昼間は春の陽気が感じられる、過ごしやすい季節になりました。

 日本各地では桜の開花が発表され、早くも散り始めた場所もあればこれから満開となる場所もあり、休日にはお花見や行楽に出かける人も多いことでしょう。

桜の花びらにはクルマに良くない成分が含まれている

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 ドライブ中、あちらこちらから舞い落ちる薄ピンク色の桜の花びらは美しいものですが、その後にクルマに積もった桜の花びらを放置していませんか。

 実は桜の花びらはクルマにとってはやっかいな存在で、ボディの塗装を傷める危険をはらんでいるのです。

 まず桜の花びらには水分が含まれていることから、車体に貼り付きやすい特性を持っており、晴れている日はまだしも雨の日にボディにくっつくとなかなか自然には落ちてくれません。

 そして桜に限りませんが、花びらは“鳥のフン”や“虫”の死骸と同様に有機物であるため、クルマのボディにくっついたまま放置してしまうとそのまま固着したり、色素がボディの塗装に侵食して変色を起こす危険があります。

 それ加えてこの時期は“黄砂”も降ってきますので、クルマは様々な付着物で覆われたようなひどい状態になってしまいます。

 愛車にシミが残ることを防ぐためにも、クルマにこれらの汚れの元になるものが付着していたら、中性洗剤やカーシャンプーを使用しながら早めに洗車して落とすことが大切です。

すでに「花びら」が貼り付いて取れないときは、どうすればいい!?

 もし花びらを放置して、すでにビッタリと貼り付いてしまい、洗ってもなかなか取れない場合にも、ムキになって力を入れてゴシゴシと擦るのは厳禁です。

 強く擦ってしまうとボディにこすり傷ができる可能性が高く本末転倒ですので、優しく時間をかけて汚れを落とすことを意識しましょう。

美しい桜も、クルマに付着したら洗車して落としましょう

 汚れが頑固に固着してしまった場合には、水やお湯をひたしたタオルなどをでふやかすことで、汚れが浮いて落としやすくなります。

 また、細かい部品の隙間に溜まってしまって落としにくいときは、高圧で水を発射するガンを置いた洗車場やガソリンスタンドであれば落とすことが可能です。

 カーコーティングをしておけば比較的カンタンにクルマの汚れを落とすことが出来ますが、花びらの色素の浸透力は非常に強力なので、コーティングしている車両も油断は禁物だといいます。

 やはりこまめな洗車に勝るものはありません。シミの元になるものが付着したら、なるべく早め取り除くことが大切です。

 そして洗車後に車体に残った水分の拭き取りも忘れないようにしてください。

 水道水にはカルシウムや、カルキなどのミネラル成分が含まれているため、水滴が乾いた場所にはウォータースポット(イオンデポジット)ができる原因になるのです。

 そして、もし汚れを落としてもボディの変色した箇所の色が戻らない場合には、市販のシミ取りクリーナーを使用したり、プロのボディコーティングショップなどに相談することをおすすめします。

※ ※ ※

 サンルーフ付きのクルマに場合は、排水用のドレンホースに花びらが混入して詰まってしまうと、室内など思わぬところに浸水などの影響が発生する可能性もあります。

 桜吹雪の中を走行するドライブはとても気持ちの良いものですが、その後にドレンホースの詰まりが気になる場合には、ディーラーや専門のカーショップに相談してホース内の清掃も心がけるようにすると良いでしょう。