提供:President Of Ukraine Office/ZUMA Press/アフロ

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京都大の卒業式で、ウクライナウォロディミル・ゼレンスキー大統領に扮した卒業生が、現地関係者の間で注目されている。

駐日ウクライナ大使は卒業生を紹介する投稿を拡散し、内相顧問は応援と受け取り「日本と日本国民が私たちと共に立っていることを光栄に思います」と感謝している。

「彼の名前を知っている人はいますか?」

にわかに注目されたのは、2023年3月24日の京大卒業式に出席した男子学生だった。

無精ひげを生やし、カーキ色のTシャツにベージュのカーゴパンツ。胸元にはウクライナ軍の紋章のようなマーク――。ゼレンスキー大統領を思わせる出で立ちだ。

京大卒業式では例年、卒業生の一部がコスプレ姿を披露することで知られる。この姿もその一環とみられ、大学の職員同好会がツイッターに写真を投稿すると反響を呼んだ。

男性はテレビ大阪と読売テレビのインタビューにも応じ、「最近の男で一番男らしい男といえばゼレンスキー」などと語っていた。

取材シーンは現地にまで届いた。ウクライナメディア「LVIV. MEDIA」は25日、「日本の京都大で行われた今年の卒業式で、卒業生の一人がウクライナのゼレンスキー大統領に扮した」と報じた。「京都大は、学生が卒業式で好きな服装をするのを許可することで有名で、卒業生の間で奇妙で象徴的で面白い衣装の伝統を生み出している」と背景についても触れている。

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使は複数回にわたり、仮装男性の紹介ツイートをリツイートしている。

アントン・ヘラシチェンコ内相顧問も26日、「私の日本のフォロワーで彼の名前を知っている人はいますか?」とツイッターで反応。本人とみられるアカウントの情報が提供されると、敬称である「sir」に続けて「ウクライナを応援してくれてありがとう!日本と日本国民が私たちと共に立っていることを光栄に思います。今後のご活躍をお祈りします!」と感謝を伝えている。