ウクライナから避難し、約4カ月前から広島市内の企業で働いているウクライナ人がいます。避難生活の今とロシアに対する思いを取材しました。

去年10月末、笑顔で初出勤を迎えたウクライナ人のドラハン・レイシャさん。日本に避難するも仕事が見つかったのはおよそ半年後。ウクライナ避難民を受け入れたいという広島市内の印刷会社に就職が決まり働き始めました。あれから4カ月、最新の印刷機械の操作も一人で任され職場の人と楽しそうに仕事に取り組むレイシャさんの姿がありました。

ユニバーサルポスト 山崎誠樹さん「彼女物覚えがいいし、もうほぼ一人で機械も回せる頼もしい人材。仕事覚えるのが早い。僕たちが英語を覚えたいのに日本語で話すので日本語本当に上手です」

全く話せなかった日本語も週2回日本語教室に通い、勉強を続けることでかなり上達したそうです。

ドラハン・レイシャさん「毎日(日本語を)勉強します。それで少ししゃべる、ちょっとだけ。ひらがなは大丈夫、でも漢字は(苦手)(日本語は)おもしろいけど難しい」

レイシャさんが故郷から遠く離れた日本で一人働き続けるのは、今もウクライナに残っている家族のためでした。

レイシャさん「毎日母と電話して状況を確認している。もし何かあればウクライナから脱出できるようお金を準備したい」

ロシアのウクライナ侵攻から1年。ロシアに対する思いは何も変わらないといいます。

レイシャさん「プーチン大統領自身がウクライナで人を殺しているわけではないが、一番ひどいやり方で侵攻しているのは全てロシア人。(ロシア人が嫌いという)考えは変わらない、全部嫌い」

家族を引き裂き、生活を大きく変えられてしまったロシアの侵攻。それでもレイシャさんは前を向き今の会社で頑張りたいといいます。

レイシャさん「この会社で働けて本当に幸せ。とても働きやすいし少しずつ仕事を覚えこの会社にいたい」

ユニバーサルポスト 前田優林さん「そう言ってくれてうれしい」