松山ケンイチ、介護殺人の作品で伝わってほしいのは「孤立させないこと」「早め早めに備えること」
![松山ケンイチ](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/2/1/2184ad01d329739c23f6de82dbb2519d-m.jpg)
社会派エンターテインメントである本作は、介護殺人という重いテーマも扱う。劇中の松山は、介護士でありながら、42人を殺めた殺人犯という役どころで登場し、その人物を裁こうとする検事を長澤が演じていて、初共演の二人が入魂の演技で激突している展開もある。
10年以上も前に原作に触れて、これまでずっと映画化に参画してきたという、松山。「僕は(主人公が)どうやったら殺人を犯さないように済んだのか、よく考えたりするんです」と脚本とは別の観点を話し始めた。殺人に至るまで「色んな要素があると思うんです。一つ、間違いなく言えることが見つかって、それは孤独だったということです。そう、孤立させないということが大事だと思っています」と自身の考えを口にした。
また、日本では、65 歳以上の高齢者が人口の 3 割近くを占め、介護を巡る事件は後を絶たないという現状もあることから、介護の問題を扱う今作から観客に受け取ってほしいもの、次のように語りかけた。
「僕は備えることが必要だと思っています。問題があると気づいたときには、もう遅いんです。世の中には、色んなセーフティーネットの仕組みもあったりしますが、それがきちんと当てはまるか、早め早めにやっておくことが重要かと思います。家族と事前に話し合っておくこともそうですが、あらかじめ備えておいてほしいです」とキッカケづくりとなるよう、メッセージを繰り返していた。
映画『ロストケア』は、3月24日から全国ロードショー。
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