家族のコミュニケーションをスムーズにしたいなら、リビングにホワイトボードを設置しましょう。2年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、リビングのホワイトボードを子どもの教育や家族会議に役立てています。設置場所や使い方を詳しくレポート。

リビングの壁を利用して90×60cmのホワイトボードを設置

筆者は2年前にハウスメーカーで家を建てました。リビングの壁にはホワイトボードをかけています。ある程度の広さがないと設置できないため、これまで住んでいた賃貸の家では採用できませんでしたが、リビングに設置できるスペースをつくったのです。

現在、子ども2人(上の子が4歳で下の子が0歳)との4人家族。子どもの教育や家族での話し合いなどに使っており、とても重宝しています。

ホワイトボードのサイズは90×60cm。リビングにあるソファと子どもの英語教材の間に収まるサイズのものを採用。現状、このサイズでも不自由なく使えています。

 

壁かけタイプのホワイトボードはスペースをとらない

わが家は、家族が不自由なく使える範囲で、コンパクトな家具を採用しています。たとえば、ソファは3人がけのものを採用。

さらに、収納部屋を多く採用したので、LDKには備えつけの棚やニッチがありません。そのため、LDKの壁はすっきりしており、場所を問わずに壁かけのホワイトボードを設置できます。

脚つきタイプのホワイトボードは、壁に穴をあけなくていい反面、脚部分によってスペースが失われてしまいます。しかし壁かけタイプならボードの下にも空間が。

いろいろなもの(わが家は下の子のオモチャなど)を置くことができますし、リビング全体がすっきりします。また、家具の配置に応じて柔軟に設置場所を変えられるメリットも!

 

子どもに勉強を教えるときに便利!積極性もアップ

ホワイトボードの使い方のひとつが、子どもとの勉強。今は上の子と、簡単な計算問題をやっています。ホワイトボードを使う前までは、ドリルやタブレットで学習していましたが、ホワイトボードの広い画面は子どもにとっては新鮮なよう。問題を出し合って解いたりして、計算を楽しんでいます。

ちなみにわが家には勉強できる場所が4か所あります(折りたたみ式の机、ダイニングテーブル、ダイニング備えつけの机、子ども部屋)。子ども部屋以外はすべて1階にあり、ホワイトボードにも近いです。

ですからなにかわからないことがあれば、ホワイトボードが便利。磁石を使って計算問題を説明することも可能です。

ホワイトボードを使った家族会議で相互理解アップ

わが家は月1回程度の頻度で家族会議を行っています。内容は、おもにその月の収支の共有、日々考えていることの共有、大きな買い物があればその相談など。

リビングの家具は壁際に寄せ、床に座れるスペースを広くとっています。ですからリビングに座ってホワイトボードを眺めることができます。

これまでは筆者のパソコンに会議の内容を記載していましたが、それだと家族みんなに共有しづらいデメリットがありました。ホワイトボードに会議の内容を書くことで、家族みんなで情報を共有しやすくなり、会議の内容をあとあとまで覚えていることが多くなりました。スマホで撮影しておけば記録を残すことも可能。

 

個室で勉強するようになっても役立つはず!

今は子どもが小さいため、リビングで生活することが多く、子ども部屋はほとんど使われていません。将来、子どもが部屋で勉強するようになっても、ホワイトボードのあるリビングと、子ども部屋をうまく使い分けたいと考えています。

使い方は今の延長になりますが、習い事や勉強で悩んでいることを、図示しながら話し合って解決できる場にしたいです。一方で、集中して物事に取り組みたいときは、書斎や子ども部屋の個室を利用するように、用途に応じて部屋を使い分けたいと考えています。

家族が集まるリビングにホワイトボードがあることで、家族内での情報共有や、悩み事の解決につながり、家族間のコミュニケーション機会が増えました。家具の配置や設置個所の柔軟性を考慮すると、壁かけタイプはとても使い勝手がよくおすすめです。