「お風呂掃除」は面倒だけれど、毎日使う場所だけに汚れていると気になります。夫婦二人暮らしのミニマリスト・本多めぐさんは、3つの工夫でお風呂掃除をラクに、楽しくしたそうです。詳しく教えていただきました。

3つの工夫でお風呂掃除の苦痛を和らげる

面倒な家事といえば、お風呂掃除ではないでしょうか。私は若い頃からお風呂掃除がいちばん面倒に感じていました。窓掃除や玄関の掃除などはやらなくても生きていけますが、風呂場は汚れるので絶対に掃除しなければならないんですよね。

【写真】浴室乾燥用の物干し竿で「つるす収納」

ずっと面倒と思いつつも必要にかられてたまに掃除していたのですが、やっとなんとか工夫を重ねて楽しく掃除をする仕組みができました。

ポイントは、掃除自体をミニマムにすること。浴室内のものを減らし、そもそもの掃除の手間をはぶく。その後に仕上げの工夫として「聞く読書」をしながら掃除をすることで、耳で楽しみながら手だけを動かし、掃除のハードルが下がりました。
今回は、お風呂掃除の工夫をひとつずつ説明します。

●工夫その1:浴室内のものを徹底的に減らす

ひとつめの工夫は、まず「浴室内のものを徹底的に減らすこと」。わが家で浴室に置いてあるものは「イス、洗面器、シャンプー、ボディソープ、ボディタオル、風呂のフタ、掃除用具数点」だけ。

リンスやトリートメントはありません。夫婦ともにショートヘアのため、シャンプーで洗うだけ。ロングヘアは長いとキシキシしますがショートヘアだと気にならないです。

家族が多いと、各自お気に入りのシャンプーやヘアケア剤を置いて浴室にものが増えるという話も聞きますね。しかしわが家はその点夫婦ふたりだけで、こだわりもない。同じシャンプー1本ですませています。

ものを減らす理由は、浴室内にあるものは全部、掃除しなければいけないから。中に置くものを最低限にすれば、そのぶん掃除がラクできるのです。本当だったら風呂のフタも減らしたいですが、夫婦で入浴時間がずれているので冷めないために必須。必要なものは減らしません。

また、置くものが少ないため、シャンプーなどを置く浴室用ラックは手放しました。ラックがあると、ラックを洗う手間が発生します。ものが少なければラックを手放しても困らず、掃除もラクになりいいことづくめです。

●工夫その2:直置きを減らし、カビが生えにくい仕組みづくりをする

掃除用具はつるす収納にしています。

洗剤は取っ手部分を引っかけて、スポンジや掃除用ブラシはフックがついたものを使い、すべてつるす収納に。

また、その他のものもカビが生えないように、風呂のイスを浴槽の上、洗面器も風呂のフタの上に置き、カビの温床にならないようにしています。

直置きしているのは、シャンプーとボディソープだけ。これだけなので、入浴時に体や頭を洗うついでにチャチャッと裏側を手でこすって終わりです。

●工夫その3:「聞く読書」をしながら楽しく掃除する

ものを減らし掃除をラクにしたところで、最後の仕上げとしてスマホを使って掃除中に「聞く読書」をします。
読みたかった本を聞く「楽しみ」と、風呂掃除を一緒にできるため、面倒な掃除時間が、楽しい時間に変わるのです。

音楽を聴くのが好きな人は音楽を楽しみながら掃除するのもいいですね。私は本を読むのが好きでワクワクするので、掃除の大きなモチベーションに。

耳で聞くコンテンツはいろいろありますね。有名なのは本を読み上げるオーディオブック。音声アプリのVoicyやポッドキャストなど。聞きながらだと楽しく掃除ができます。

●3つの工夫で、少しでもお風呂掃除をラクに、簡単に

ご紹介した3つの工夫は、1から順番にやっていくとスムーズと思います。
まずはものを徹底的に減らすことで、掃除のハードルを下げます。ここがとっても大事なステップです。

風呂掃除の分量が多ければ、聞く読書をしながらでも時間はかかるしめんど面倒くさいと思うでしょう。まず「ものを徹底的に減らす」。

その次に掃除用具もつり下げ収納にして、置き場所を決めます。物の住所を決める際に「直置き」を避けることで掃除しやすさをアップ。

ここまでやって、最後の仕上げに気持ちよく掃除するために聞く読書をする、という流れがよいと思います。

結婚して13年になりましたが、何度も工夫をかさね、やっと苦手な家事ができるようになりました。私のように掃除嫌いの人の参考になれば幸いです。